ハリアーはガソリンとハイブリッドどっちが良い？価格・燃費・維持費で比較... | SUVといえばグッドスピードGOOD SPEED

SUV市場で高い人気を誇るトヨタ・ハリアー。

洗練されたデザインと快適な乗り心地で支持を集めていますが、購入を検討する際に悩むのが「ガソリン車とハイブリッド車のどちらを選ぶべきか？」という点です。

燃費や維持費、価格差、走行性能、さらにはリセールバリューまで、選択基準は多岐にわたります。

本記事では、それぞれの特徴や違いをわかりやすく解説し、ライフスタイルに合った最適な1台を選ぶための情報をお届けします。

目次

ハリアーはガソリン車とハイブリッド車のどちらを選ぶべき？

燃費や維持費の違いで選ぶならハイブリッドが有勢

購入価格や補助金を考えないならガソリン車も選択肢

リセールバリューはハイブリッドが有利な傾向にある

ハリアーのガソリン車とハイブリッド車の価格差はどのくらい？

新車価格は約40万〜60万円の差がある

価格差は燃費と税制で回収できる可能性が高い

ハリアーのガソリン代と実燃費を比較！どちらが本当にお得？

カタログ燃費ではハイブリッドが圧倒的に優れている

実燃費もハイブリッドが有利な傾向

月々のガソリン代でどの程度差が出るのかシミュレーション

ハリアーの維持費はガソリン車とハイブリッド車でどれくらい違う？

税金や環境性能割など、ハイブリッドは減税対象が多い

車検・保険料は差は少なめで、グレードや車歴次第

バッテリー交換などハイブリッド特有のコストには注意

まとめ

ハリアーはガソリン車とハイブリッド車のどちらを選ぶべき？

トヨタの人気SUVハリアーの購入を検討する際に多くの方が迷うのが「ガソリン車にするか、ハイブリッド車にするか」という選択です。

どちらにもメリットがあり、ライフスタイルや重視するポイントによって最適な選択肢は異なります。

燃費や維持費、購入価格、リセールバリューなど、判断材料はさまざまです。

ここでは、それぞれの違いや特徴をわかりやすく解説していきます。

燃費や維持費の違いで選ぶならハイブリッドが有勢

燃費性能を重視するなら、ハイブリッド車が大きく優位に立ちます。

ハリアーのハイブリッド車は、WLTCモードで20km/L前後の燃費を実現しており、長距離を頻繁に走る人にとってはガソリン代の節約効果が非常に高いのが特徴です。

一方、ガソリン車の燃費はおおむね14〜15km/L程度となっており、短距離中心の使用や走行頻度が少ない場合はそれほど大きな差にならないケースもあります。

また、ハイブリッド車はエコカー減税の対象となるため、自動車重量税や自動車税の減免を受けられます。

これにより、初年度の負担を軽減できる点も魅力のひとつです。

ハリアー ハイブリッド車の中古車一覧はこちら

購入価格や補助金を考えないならガソリン車も選択肢

初期費用を抑えたいと考えるなら、ガソリン車も選択肢に入れるべきです。

ハリアーの場合、同じグレードでもガソリン車とハイブリッド車では数十万円の価格差が生じます。

たとえば、エントリーモデルで比較すると、ガソリン車のほうが40〜60万円ほど安く購入できるケースも少なくありません。

また、ガソリン車はハイブリッド車に比べて構造がシンプルなため、故障時の修理代が比較的安く済む傾向があります。

ハイブリッド特有のバッテリー交換やインバーター修理といった高額なメンテナンスリスクが少ないことも安心材料といえるでしょう。

ハリアー ガソリン車の中古車一覧はこちら

リセールバリューはハイブリッドが有利な傾向にある

ハリアーの場合、基本的にはハイブリッド車の方がリセールバリューが高くなる傾向があります。

近年は燃費性能や環境性能を重視する傾向が強まっており、中古車市場でもハイブリッド車の需要が高まっているからです。

たとえば、3年後の残価率を比較すると、ガソリン車がおおよそ75〜80%程度、ハイブリッド車は68〜75%程度になります。

ただし、ガソリン車も決してリセールが悪いわけではありません。

人気のあるボディカラーや装備を選択すれば、高水準のリセールバリューを維持できます。

しかし、総合的に見ると、より安定した高値が期待できるのはハイブリッドといえるでしょう。

ハリアーのガソリン車とハイブリッド車の価格差はどのくらい？

ハリアーは、SUVの中でも販売価格が高い部類の車です。

そのため、購入時にはガソリン車とハイブリッド車のどちらを選ぶかで予算に大きな違いが出てきます。

ここでは、ハリアーのガソリン車とハイブリッド車で実際にどのくらい価格差があるのかご紹介します。

新車価格は約40万〜60万円の差がある

ハリアーのガソリン車とハイブリッド車の新車価格には、同一グレードでもおおよそ40万〜60万円の差があります。

たとえば、人気の「Z」グレードで比較すると、ガソリン車が約400万円前後に対し、ハイブリッド車は450万円を超える価格設定となっています。

駆動方式（2WD／4WD）や装備内容によって若干価格は変動しますが、基本的にハイブリッド車のほうが高額です。

「装備は同じなのに、なぜこんなに差があるのか？」と疑問に思う人も多いかもしれませんが、ハイブリッド車は高価なパワートレインを搭載しているため、基本的に高額になるのです。

価格差は燃費と税制で回収できる可能性が高い

一見すると40万〜60万円という価格差は大きく感じられますが、燃費性能と税制優遇を考慮すれば、長期的に見てその差を回収できる可能性があります。

燃費だけでみても、ハリアーのハイブリッド車はWLTCモードで約20km/L前後と、ガソリン車の約14〜15km/Lに比べて圧倒的に効率的です。

年間1万km以上走行するユーザーであれば、ガソリン代の差だけでも年間数万円の差が出てきます。

さらに、ハイブリッド車はエコカー減税やグリーン化特例の対象となることが多く、自動車税や重量税が軽減される場合もあります。

このように、燃費と税制の恩恵を活用すれば、5〜7年ほどの所有期間で価格差を実質的に埋めることも十分可能です。

ハリアーのガソリン代と実燃費を比較！どちらが本当にお得？

車の維持費を考える上で、大きなウエイトを占めるのが燃費です。

特にハリアーのようなミドルサイズSUVでは、燃費性能の違いが家計に与える影響も決して小さくありません。

ここでは、ハリアーのガソリン車とハイブリッド車の燃費性能を、カタログ値と実燃費の両面から詳しく比較していきます。

カタログ燃費ではハイブリッドが圧倒的に優れている

先述したように、ハリアーのガソリン車とハイブリッド車では、カタログ燃費に大きな差があります。

WLTCモードで比較すると、ガソリン車（2WD）は約15.4km/L、ハイブリッド車（2WD）は約22.3km/Lと、ハイブリッド車の方が約7km/Lも高い燃費性能を誇ります。

4WDモデル同士でも同様の傾向があり、ハイブリッドのE-Four（電気式4WD）は約21.6km/L、ガソリン4WDは約14.7km/Lです。

もちろんカタログ燃費は理想条件下での数値ですが、ベースとなる性能の違いは明確です。

実燃費もハイブリッドが有利な傾向

ハリアーの実燃費はガソリン車でおおむね10〜12km/L、ハイブリッド車では16〜18km/L程度が平均的な数値となっています。

特に渋滞や信号待ちが多い市街地では、アイドリング時にモーターのみで駆動できるハイブリッド車が大きく燃費を稼ぎます。

高速道路中心の走行では差がやや縮まる傾向にありますが、それでもハイブリッドの優位性は揺るぎません。

また、ハイブリッド車はブレーキエネルギーを回生して再利用する仕組みがあるため、頻繁なストップ＆ゴーが発生しても燃費が大きく悪化しにくいのも特徴です。

こうした実際の使用環境を考慮すると、日常的に市街地や短距離の移動が多い方ほどハイブリッド車の燃費メリットを実感しやすいといえるでしょう。

月々のガソリン代でどの程度差が出るのかシミュレーション

では実際に、ガソリン代がどのくらい違ってくるのかシミュレーションしてみましょう。

ここでは、年間走行距離を12,000km（月1,000km）と仮定し、ガソリン価格は167円/Lとします。

シミュレーション結果は以下の表の通りです。

	実燃費（km/L）	月間ガソリン使用量（L）	月々のガソリン代（円）
ガソリン車	11	約90.9	約15,182円
ハイブリッド車	17	約58.8	約9,810円

この比較表からも分かるように、月々の燃料費はガソリン車とハイブリッド車で約5,300円の差が出ます。

年間では約63,000円、5年乗れば30万円以上の差額となる計算です。

走行距離が多い方ほど、ハイブリッド車の燃費性能は家計へのメリットが大きくなります。

ハリアーの維持費はガソリン車とハイブリッド車でどれくらい違う？

ガソリン代以外にも、車の維持費には税金や保険料など、さまざまな種類を考慮しなければなりません。

ここでは、税金、車検、保険料、そしてハイブリッド特有のメンテナンス費用まで、両者の維持費について徹底比較していきます。

税金や環境性能割など、ハイブリッドは減税対象が多い

ハリアーの維持費において、毎年または車検時にかかる税金は無視できないポイントです。

特にハイブリッド車は、環境性能に優れていることから「エコカー減税」の対象であり、税負担を軽減できるメリットがあります。

その他に発生する税金は以下の3つです。

自動車税（種別割）：ハリアーの場合はガソリン・ハイブリッド問わず2.5L以下で45,000円程度が目安
自動車重量税：ガソリン車は2年分で30,000円前後だが、ハイブリッド車は減免対象となり、最大で免税または半額程度になるケースもある
環境性能割：ハイブリッド車は非課税または軽減される場合が多く、初期コスト面でも優位

たとえば、同じグレードのハリアーを5年間所有した場合、ハイブリッド車の方が合計で3〜5万円程度税金面でお得になるケースも少なくありません。

車検・保険料は差は少なめで、グレードや車歴次第

ハリアーの維持費の中でも、車検や任意保険料はパワートレインの違いによる差がそれほど大きく出にくい項目です。

基本的には車両重量や排気量が大きく変わらないため、整備項目や法定費用もほぼ同等と考えてよいでしょう。

車検費用については、以下のような費用が一般的に発生します。

法定費用（自賠責保険、重量税、印紙代など）
定期点検整備費用
消耗品交換費用（オイル、ブレーキパッド、ワイパーなど）

このうち重量税は前述の通りハイブリッド車の方が減免されるケースがありますが、それ以外の整備費用はガソリン車・ハイブリッド車ともに大きな違いはありません。

むしろ、整備工場やグレードによって料金に幅が出ることの方が多いのが実情です。

また、任意保険料についてもパワートレインの違いは保険料率にほぼ影響しません。

バッテリー交換などハイブリッド特有のコストには注意

ハイブリッド車にはガソリン車にはない特有のパーツが搭載されており、その中でも特に注意が必要なのが駆動用バッテリーの交換費用です。

ハリアーの場合、駆動用バッテリーは10万km〜15万km以上走行しても問題なく使用できるケースが多いとされています。

しかし、いずれ寿命を迎えた際には10万円〜30万円程度の交換費用が発生する可能性があります。

バッテリーの種類や部品単価、工賃によって費用は前後しますが、ガソリン車にはない大きな出費となる点は念頭に置いておく必要があります。

まとめ

本記事では、ハリアーのガソリン車とハイブリッド車について、価格・燃費・維持費・リセールバリューなどさまざまな角度から比較してきました。

燃費や減税面ではハイブリッドが有利である一方、購入価格や長期保有時のバッテリー交換リスクを考えるとガソリン車も十分魅力的な選択肢です。

どちらが「正解」という絶対的な答えはなく、使用環境や年間走行距離、予算、充電環境などによって最適な選択は変わってきます。

日常的に長距離を走る方や燃費を重視する方はハイブリッド、初期費用を抑えつつ安定したリセールを狙う方はガソリン車が向いているといえるでしょう。