買取情報

中古車の売却を検討する際、「買取価格が下がるのはいつなのか?」「なるべく高く売るにはどうすればいいのか?」といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
中古車の買取価格は、走行距離や年式、車両状態などによって大きく左右されるほか、市場全体の相場動向にも影響を受けます。
本記事では、中古車の買取価格が下落するタイミングや中古車相場が下がっている理由を解説するとともに、相場が低迷していても少しでも高く売却するためのコツを紹介します。
車を売るタイミングに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
中古車の買取価格が下落するのはいつ?
走行距離が大台に乗るタイミング
走行距離は年間1万kmが目安
年式も重要なポイント
修復歴のある車は買取額が大幅に下落する
中古車相場自体も下落傾向にある!
半導体不足が解消してきている
海外での日本車の売れ行きが低下している
中古車買取相場が下落中でも少しでも高く買取してもらう6つのコツ
車の需要が高まる時期に買取に出す
定期的なメンテナンスと清掃を行う
査定前にメンテナンスノートを用意しておく
オプションなどある場合は準備しておく
複数の買取業者から見積もりを取得する
買取実績が豊富な専門店を選ぶ
まとめ
中古車の買取価格が下落するのはいつ?
中古車はいつ売っても同じ価格とは限りません。
では、買取価格が下がりやすいのはどのタイミングなのでしょうか。
ここでは、中古車の買取価格が下落するタイミングについて解説します。
走行距離が大台に乗るタイミング
車の走行距離は査定額を左右する重要なポイントであり、「走行距離が大台に乗るタイミング」が大きな分かれ目になります。
特に3万km、5万km、7万kmといった区切りのタイミングでは、価格がガクッと下がるケースが少なくありません。
これは、走行距離が多い車はエンジンや足回りの部品に劣化が見られる可能性があるためです。
また、購入希望者の心理としても、走行距離が多い車には敬遠する傾向があります。
そのため、売却時期を見極める際には、次の大台に達する前に査定を受けることがポイントになります。
走行距離は年間1万kmが目安
一般的に、乗用車の年間走行距離は1万kmが標準とされています。
つまり、5年間使用した車であれば5万km程度が目安となり、それを大きく超えている場合は査定に不利になる可能性が高いです。
軽自動車の場合はやや少なく、年間8,000kmほどが平均とされています。
逆に言えば、平均よりも少ない走行距離に抑えられている車であれば「使用が少なく丁寧に乗られていた」と評価され、査定額が上がるケースもあります。
日々の使い方や乗る頻度が、買取時の価格にも直結してくるのです。
年式も重要なポイント
走行距離と並んで重視されるのが年式です。
一般的に車は新しいほど高く評価されるため、年式が古くなるにつれて査定額も徐々に下がっていきます。
特に5年目、7年目、10年目といった節目で大きく評価が変わる傾向があります。
さらに、車検のタイミングも買取価格に影響します。
たとえば、車検が切れる直前になると、「新たに車検を取らなければならない」というコスト面が考慮され、査定額が低くなりがちです。
年式の確認は車検証の「初度登録年月日」で可能ですので、売却を検討する際は事前にチェックしておくと良いでしょう。
修復歴のある車は買取額が大幅に下落する
修復歴とは、事故などで車の骨格部分を修理または交換した履歴のことを指します。
修復歴がある車は「安全性や信頼性に懸念がある」と判断されるため、査定額が大幅に下がる可能性が高いです。
修復歴が付くのは、フレームやインサイドパネル、ピラーなど8つの構造部位に損傷があった場合で、外装の小さな傷やへこみでは修復歴とはみなされません。
修復歴のある車は、場合によっては通常よりも30%以上安く評価されることもあります。
将来の売却を見据えるなら、事故を避ける安全運転と、万が一の際は修復歴が付かないように対応することが大切です。
中古車相場自体も下落傾向にある!
一時は新車よりも中古車の方が高値で取引されるという異常な相場が続きましたが、現在は落ち着きを見せています。
では、なぜ中古車相場は下落傾向にあるのでしょうか。
ここでは、中古車相場が下落している背景について詳しくみていきましょう。
半導体不足が解消してきている
中古車価格の高騰を引き起こした大きな要因の1つが、新車の生産に必要な半導体の不足でした。
コロナ禍以降、世界的に半導体の供給が滞り、新車の納車待ちが長期化した結果、代替手段として中古車に需要が集中しました。
しかし、2023年以降、徐々に供給体制が回復し、自動車メーカーも新車の出荷台数を戻しつつあります。
その影響で、中古車に集中していた需要は次第に分散され、結果として中古車相場の値下がりが進んでいるのです。
特に新車と競合する比較的新しい中古車の価格は、下落幅が大きくなる傾向があります。
海外での日本車の売れ行きが低下している
日本の中古車市場は、国内需要だけでなく輸出先の動向にも強く影響を受けます。
特にロシアは長年、日本の中古車輸出先として最大のシェアを占めてきましたが、2009年以降の関税引き上げにより、輸出台数は減少傾向にあります。
さらに近年では、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や物流の混乱、為替の影響などにより、輸出環境は一層厳しくなっています。
一時的に資源国であるマレーシアなどで高級ミニバンの需要が高まった時期もありましたが、長期的には輸出量は減少傾向です。
こうした海外需要の低迷は、中古車市場全体の価格下落にもつながっています。
中古車買取相場が下落中でも少しでも高く買取してもらう6つのコツ
相場が下がっているからといって、必ずしも安くしか売れないわけではありません。
実は、少しの工夫で買取価格が大きく変わることもあります。
ここでは、中古車相場が低迷している状況でも、査定額をなるべく高く引き出すための具体的な方法をご紹介します。
車の需要が高まる時期に買取に出す
中古車市場では、季節によって需要が大きく変動します。
中でも1〜3月は新生活の準備期間にあたり、最も車の需要が高まる時期です。
進学や就職、異動などで車が必要になる人が増えるため、中古車の販売も活発になります。
そのため、買取業者も在庫確保を優先し、買取価格を引き上げる傾向があります。
このタイミングを逃さずに売却することで、相場が落ちている状況でも比較的高値で売れる可能性が高いです。
定期的なメンテナンスと清掃を行う
査定時には車の外観や内装だけでなく、日常的なメンテナンス状況も重視されます。
エンジンオイルやブレーキパッドの交換履歴、タイヤの状態など、日頃の点検を怠っていないかどうかは、買取価格に反映されやすいポイントです。
また、車内の清掃や外装の洗車など、第一印象も大きく影響します。
特にタバコやペットの臭いが残っていると、マイナス評価になりかねません。
普段から丁寧に扱っていることが伝わるように、査定前には徹底的な清掃と簡単な整備を済ませておくと良いでしょう。
査定前にメンテナンスノートを用意しておく
車の整備履歴を記録した「メンテナンスノート」や「点検記録簿」は、車の信頼性を裏付ける重要な書類です。
これらをきちんと保管し、査定時に提示することで「しっかり管理されてきた車」という印象を与えることができます。
特に定期点検をディーラーや整備工場で受けてきた場合、その記録が査定額の上乗せにつながるケースもあります。
万が一紛失している場合は、可能であればディーラーに再発行を依頼しておくと安心です。
オプションなどある場合は準備しておく
純正ナビ、ETC、バックカメラなどの装備品やメーカーオプションが装着されている車は、その内容によって査定額が上がることがあります。
査定時にこれらが取り外されていたり、動作しない状態だったりすると、評価対象から外れてしまうこともあるため注意が必要です。
また、スタッドレスタイヤや純正ホイールなどの付属品も、しっかり揃っているとプラス材料になります。
車と一緒に譲渡可能なオプションや備品は、査定の前に整理・準備しておきましょう。
複数の買取業者から見積もりを取得する
1社だけに査定を依頼してしまうと、相場よりも低い価格で売ってしまうリスクがあります。
同じ車でも業者によって評価基準が異なるため、提示される金額にも差が出ます。
そのため、複数の買取業者から見積もりを取ることが非常に有効です。
一括査定サイトを活用すれば効率的に比較できますが、個別に電話連絡が来るケースもあるため、時間に余裕を持って対応するのが望ましいです。
交渉の材料にもなるので、できる限り多くの見積もりを取ることが高く売却するための近道です。
買取実績が豊富な専門店を選ぶ
中古車の買取価格は、業者の販売ルートや専門知識によっても大きく異なります。
買取実績が豊富な専門店であれば、車種ごとの相場を熟知しており、的確な査定を行ってくれます。
さらに、業者によってはキャンペーンを実施しており、対象車種であれば数万円単位の上乗せ査定をしてもらえることも少なくありません。
買取強化期間や条件を事前に調べておくことで、高額買取のチャンスを逃さず活かせるでしょう。
まとめ
中古車の買取価格は、走行距離や年式、車の状態に加え、市場の需給バランスにも大きく左右されます。
相場が下落しているときでも、売却のタイミングや事前の準備次第で高値を引き出すことは十分可能です。
本記事を参考に、少しでも良い条件で納得のいく売却を目指しましょう。
よくある質問
Q1.買取価格が下がりやすいタイミングはいつ?
Q2.中古車相場が下がっているときでも高く売るコツは?

Copyright © GOOD SPEED.