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2020年8月に発売されたヤリスクロスは、コンパクトSUVの中でも高い人気を誇り、販売ランキングの上位を維持し続けています。
特に4WDモデルは、悪天候やアウトドア用途に適した走行性能が魅力で、都市部からレジャーまで幅広いシーンで活躍します。
とはいえ、「4WDは本当に必要?」「2WDでも十分じゃない?」「ほかの車と比べてどうなの?」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、ヤリスクロス4WDの特徴やスペックを詳しく解説し、2WDやライバル車との比較を交えながら、選び方のポイントをお伝えします。
ヤリスクロスの4WDの購入を迷っている方は、ぜひ最後まで読んで、後悔のない選択をしてください。
目次
ヤリスクロスの4WDのスペックや特徴
ヤリスクロスの4WDのスペック
悪路や雪道の走行に強い
2WDよりも乗り心地が優れている
4WDのハイブリッド車がある
2つの動力システムから選択できる
ヤリスクロスの2WDと4WDの違い
スペック
グレードと価格
燃費性能
走行性能
乗り心地
荷室サイズ
ヤリスクロス4WDとライバル車との比較
【ホンダ】ヴェゼル
【日産】キックス
【ダイハツ】ロッキー
まとめ
ヤリスクロスの4WDのスペックや特徴
ヤリスクロスは、力強い走行と低燃費を両立させた、コンパクトSUVの中でも特に人気の高いモデルです。
特に4WDモデルは、悪路走行や坂道に強い走行性能に加え、優れた燃費性能を兼ね備えています。
ここでは、ヤリスクロスの4WDのスペックや詳しい特徴を紹介していきます。
ヤリスクロスの4WDのスペック
まずはヤリスクロス 4WDのスペックからみていきましょう。
車両サイズ |
4,180〜4,200mm×1,765mm×1,580〜1,590mm |
室内サイズ |
1,845mm×1,430mm×1,205mm |
最低地上高 |
170mm |
乗車定員 |
5名 |
エンジン種類 |
ガソリン・ハイブリッド |
駆動方式 |
2WD・E-Four(ハイブリッド車)・4WD(ガソリン車) |
ホイールベース |
2,560mm |
最小回転半径 |
5.3m |
総排気量 |
1,490cc |
WLTCモード燃費 |
17.1~28.7km/L |
悪路や雪道の走行に強い
ヤリスクロスの4WDは、悪路や雪道に強い特徴を持っています。
最低地上高が170mmあり、兄弟車であるヤリスと比較すると25〜40mm高く設計されています。
地面から車体までの高さがあることにより、悪路や雪道でも安心して走行可能です。
また、路面状況に合わせてモードを切り替えてくれる「マルチテレインセレクト」や、悪路からの脱出をサポートしてくれる「TRAILモード」など、走行をサポートしてくれる機能も豊富に搭載しています。
2WDよりも乗り心地が優れている
一般的に4WD車は2WD車よりも乗り心地が良いと言われています。
これは、2WD車よりも4WD車の方が使用されているパーツが増えることで車体が重くなり、重心が低くなることで走行時のバランスが良くなり安定するからです。
また、ヤリスクロスの4WDモデルには、リアサスペンションに「ダブルウィッシュボーン」を採用しているところも乗り心地が良くなる理由の1つです。
ダブルウィッシュボーンとは、剛性や乗り心地に優れている、レーシングカーやスポーツカー、高級車などに用いられることが多いサスペンションです。
このサスペンションを採用しているヤリスクロスの4WDモデルは、軽快な走りが特徴の2WDよりも、どっしりとした落ち着いた乗り心地となっています。
4WDのハイブリッド車がある
一般的なコンパクトSUV車は、2WDのハイブリッド車、もしくは4WDのガソリン車しか選択肢がありません。
しかし、ヤリスクロスの4WD車はガソリン車のほかに、ハイブリッド車との組み合わせも選択可能です。
この選択ができることによって、ほかのメーカーにはない、優れた走破性と低燃費を実現しています。
2つの動力システムから選択できる
ヤリスクロスの4WDモデルは、ガソリン車とハイブリッド車の2つの動力システムから選択可能です。
それぞれに採用されているシステムは次の通りです。
ガソリン車
ガソリン車には、「マルチテレインセレクト&ダイナミックコントロール4WD」が採用されています。
マルチテレインセレクトは、3つのモード切り替えにより、路面状況に合わせた4WDの性能を発揮してくれるシステムです。
また、ダイナミックコントロール4WDは、通常の道ではFF(2WD)だけで走行して、悪路や雪道で前輪が空転すると、後輪を駆動して走行するシステムです。
これらの機能を路面状況によってうまく使い分け、優れた走行性能を発揮してくれます。
ハイブリッド車
ハイブリッド車には、トヨタが独自に開発した「E-Four」と呼ばれる電気式4WDと、悪路からの脱出をスムーズにさせる「TRAILモード」が採用されています。
E-Fourは、悪路や雪道、加速時などでは、後輪を駆動させてスムーズな走行を可能にするシステムです。
一方、TRAILモードは、悪路や雪道でタイヤが空転した際に、空転したタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動力を伝えてスムーズに脱出できるように助けてくれる機能です。
ヤリスクロスの2WDと4WDの違い
ヤリスクロスを購入するか悩んでいる方の中には、「2WDとの違いはなに?」と疑問に思う方も多いでしょう。
ここでは、ヤリスクロスの4WDと2WDの違いをスペックや燃費性能などに分けて紹介していきます。
スペック
2WD |
4WD(E-Four) |
|
車両サイズ |
4,180〜4,200mm×1,765mm×1,590mm |
|
室内サイズ |
1,845mm×1,430mm×1,205mm |
|
乗車定員 |
5名 |
|
エンジン種類 |
ガソリン・ハイブリッド |
|
ホイールベース |
2,560mm |
|
最小回転半径 |
5.3m |
|
総排気量 |
1,490cc |
|
WLTCモード燃費 |
17.6~30.8km/L |
17.1~28.7km/L |
スペックを比較すると、車両サイズと燃費性能が異なっていることがわかります。
グレードと価格
グレード |
ガソリン車 |
ハイブリッド車 |
||
2WD |
4WD |
2WD |
E-Four |
|
GR SPORT |
257.1万円 |
ー |
295.4万円 |
ー |
Z“Adventure” |
255.1万円 |
278.2万円 |
292.5万円 |
315.6万円 |
Z |
243.5万円 |
266.6万円 |
280.9万円 |
304万円 |
G |
215万円 |
238.1万円 |
252.4万円 |
275.5万円 |
X |
190.7万円 |
213.8万円 |
229.5万円 |
252.6万円 |
表からもわかるように、4WDの方が20万円前後高くなっています。
燃費性能
2WD |
4WD(E-Four) |
|
WLTCモード燃費 |
17.6~30.8km/L |
17.1~28.7km/L |
燃費性能は約0.5〜2.0km/Lと、そこまで大きく変わりません。
しかし、4WDモデルは「E-Four+ハイブリッド」を選べることから、走行性能と低燃費を実現できるモデルと言えます。
走行性能
2WD |
4WD(E-Four) |
|
総排気量 |
1,490cc |
|
搭載システム |
なし |
・マルチテレインセレクト ・TRAILモード ・ダイナミックコントロール など |
総排気量に関しては、2WDと4WDともに1,490ccとなっています。
しかし、走行性能に関する搭載システムに関しては、4WDの方が悪路に強い性能を備えています。
乗り心地
乗り心地に関しては、特徴のところで紹介したように4WDの方が優れています。
2WDには「トーションビーム式」と呼ばれるサスペンションが採用されており、耐久性が高く、軽快な走行が楽しめるのが特徴です。
このサスペンションは、4WDよりも加速性は優れているかもしれませんが、安定性で言えば「ダブルウィッシュボーン」を搭載している4WDの方が優れています。
荷室サイズ
2WD |
4WD(E-Four) |
|
荷室容量 |
386L |
302L |
荷室サイズに関しては、2WDに軍配が上がります。
その理由は、2WDは前輪駆動(FF)を採用しており、後輪に使用するパーツが少なくなるからです。
約80Lの差があることから、容量を求めるなら2WDの方がおすすめと言えます。
ヤリスクロス4WDとライバル車との比較
ライバル車との比較も見ていきましょう。
3車種紹介しますので、迷ったときの参考にしてください。
【ホンダ】ヴェゼル
車種 |
ヴェゼル |
ヤリスクロス |
||
車両サイズ |
4,340mm×1,790mm×1,580〜1,590mm |
4,180〜4,200mm×1,765mm×1,590mm |
||
室内サイズ |
2,020mm×1,445mm×1,225mm |
1,845mm×1,430mm×1,205mm |
||
荷室容量 |
404L |
302L |
||
エンジン種類 |
ガソリン・ハイブリッド |
|||
ホイールベース |
2,610mm |
2,560mm |
||
最小回転半径 |
5.3〜5.5m |
5.3m |
||
総排気量 |
1,496cc |
1,490cc |
||
WLTCモード燃費 |
15.0km/L |
17.1~28.7km/L |
※どちらも4WD。
ヴェゼルと比較すると、車両サイズや室内サイズはヤリスクロスの方がコンパクトでした。
また、荷室容量やホイールベースも小さくなります。
しかし、燃費性能はヤリスクロスの方が大きく優れており、経済性が高いと言えます。
【日産】キックス
車種 |
キックス |
ヤリスクロス |
||
車両サイズ |
4,290mm×1,760mm×1,605mm |
4,180〜4,200mm×1,765mm×1,590mm |
||
室内サイズ |
1,920mm×1,420mm×1,250mm |
1,845mm×1,430mm×1,205mm |
||
荷室容量 |
276L |
302L |
||
エンジン種類 |
ハイブリッド |
ガソリン・ハイブリッド |
||
ホイールベース |
2,620mm |
2,560mm |
||
最小回転半径 |
5.1m |
5.3m |
||
総排気量 |
1,198cc |
1,490cc |
||
WLTCモード燃費 |
19.2km/L |
17.1~28.7km/L |
※どちらも4WD。
キックスと比較すると、キックスの方が車両サイズと室内サイズが大きい設計ですが、荷室容量はヤリスクロスの方が約30L大きいことがわかりました。
また、走行性能もヤリスクロスの方が優れていることがわかります。
燃費に関しても、グレードによるものの、ほとんどのグレードでヤリスクロスの方が優れています。
【ダイハツ】ロッキー
車種 |
ロッキー |
ヤリスクロス |
||
車両サイズ |
3,995mm×1,695mm×1,620mm |
4,180〜4,200mm×1,765mm×1,590mm |
||
室内サイズ |
1,955mm×1,420mm×1,250mm |
1,845mm×1,430mm×1,205mm |
||
荷室容量 |
407L |
302L |
||
エンジン種類 |
ガソリン |
ガソリン・ハイブリッド |
||
ホイールベース |
2,525mm |
2,560mm |
||
最小回転半径 |
4.9〜5.0m |
5.3m |
||
総排気量 |
996cc |
1,496cc |
||
WLTCモード燃費 |
17.4km/L |
17.1~28.7km/L |
※どちらも4WD。
ロッキーと比較すると、ロッキーの方が一回りコンパクトなサイズ感にもかかわらず、室内サイズや荷室容量は優れていることがわかりました。
しかし、ロッキーの走行性能に関しては、4WDモデルはガソリン車のみの展開で、排気量も996ccに限られています。
さらに、燃費性能ではヤリスクロスのほうが優れています。
まとめ
本記事では、ヤリスクロスの4WDに焦点を当て、その特徴や2WDとの違い、ライバル車との比較を紹介しました。
ヤリスクロスの4WDは、悪路や雪道での走行性能に優れ、E-FourやTRAILモードといったトヨタ独自の技術が搭載されている点が魅力です。
また、2WDと比較すると安定性が高く、悪路での走破性にも優れていますが、燃費性能や価格面では2WDに軍配が上がるため、使用シーンに応じた選択が重要です。
ライバル車との比較では、ヤリスクロスの燃費性能や機能性の高さが際立ちましたが、車種によって特徴が異なるため、自分が重視するポイントを考えながら選ぶと良いでしょう。
よくある質問
Q1.ヤリスクロスの4WDと2WDの違いは?どちらを選ぶべき?
ヤリスクロスの4WDは、悪路や雪道での走破性が高く、アウトドアや寒冷地に適しています。一方、2WDは車体が軽く、燃費が良いため、主に都市部での使用に向いています。雪道を頻繁に走る方やアウトドア好きな方には4WD、普段使いがメインなら2WDがおすすめです。
Q2.ヤリスクロス4WDの乗り心地は?
ヤリスクロス4WDは、比較的しっかりとした足回りを持つため、「少し硬め」と感じる方もいます。しかし、路面の凹凸を適度に吸収するバランスの良いセッティングになっており、街乗りや高速道路でも快適に運転できます。試乗して乗り心地を確かめるのがおすすめです。

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