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中古車購入の際、中古車ローン審査に通るか不安に感じてしまう方もいるのではないでしょうか?
価格が抑えられる中古車のローン審査であっても、返済能力に疑問があれば落とされてしまうので注意が必要です。
そこで本記事では、中古車ローンの基本知識や審査でチェックされるポイント、通過するための具体的な対策などを徹底解説していきます。
信用情報の開示方法やかかる費用についても詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
中古車ローンに関する基礎的な知識
中古車ローンの種類
必要書類
新車ローンとの違い
利用には年齢制限があるので注意
中古車ローン審査でチェックされる主なポイント
年収
雇用形態
勤続年数
信用情報
返済負担率
中古車ローン審査に通るための対策5選
①頭金を多めに用意する
②ローンの申請額を下げる
③連帯保証人を立てる
④ほかのローンは返済しておく
⑤仮審査を活用する
中古車ローン審査で気を付けたいポイント
嘘・不正確な記載は避ける
短期間のローン申請は避ける
信用情報に不安がある場合は事前に確認しておく
信用情報機関の種類と開示方法・費用
CIC(株式会社シー・アイ・シー)
JICC(株式会社日本信用情報機構)
KSC(全国銀行個人信用情報センター)
まとめ
中古車ローンに関する基礎的な知識
中古車を購入する際に利用できるのが、中古車ローンです。
まずは、中古車ローンの基本的な知識について、種類ごとの特徴や必要書類、新車ローンとの違いなどを分かりやすく解説していきます。
中古車ローンの種類
中古車ローンは、主に「ディーラー系」「銀行系」「自社ローン」の3つに大別されます。
金利の高さや審査の通りやすさに違いがあるため、それぞれの特徴を理解して、自身の状況に適したローンを選ぶことが重要です。
ディーラー系ローン
ディーラー系ローンは、販売店と信販会社によって提供されるローンのことです。
車の購入と同時に申し込める上に、結果が分かるまでのスピードが速く、審査も通りやすいとされています。
ただし、銀行系ローンと比べると金利は高めに設定されている傾向があるため、総支払額のチェックも必要です。
銀行系ローン
銀行や信用金庫などが提供するローンで、ディーラー系に比べて金利が低い点が最大の魅力です。
総支払額を抑えられますが、その分審査は厳格で、結果が出るまでに時間がかかる傾向にあります。
ローンの完済前に所有権が得られることも、ほかのローンとの相違点です。
自社ローン
中古車販売店が独自に提供する分割払い制度です。
金融機関や信販会社を通さないため、審査も比較的柔軟で、難易度も低い傾向にあります。
一方で、手数料や保証料を求められる可能性があり、金利がない代わりとして車両価格が高めになっている点に注意が必要です。
必要書類
中古車ローンを申し込む際は、一般的に以下のような書類が求められます。
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、住民票謄本など)
- 収入を証明する書類(源泉徴収票や納税証明書など)
- 購入する車の見積書や契約書
保証人を立てる場合は、保証人の収入を証明する書類も求められます。
新車ローンとの違い
中古車ローンと新車ローンを比較した場合、審査の内容や通りやすさに明確な違いはありません。
ただし、中古車ローンにおいては、店舗や販売店によってディーラー系ローンが選択できないケースもあります。
利用には年齢制限があるので注意
多くの自動車ローンでは「申込時満20歳以上、完済時満70歳未満」といった年齢制限が設けられているので注意が必要です。
具体的な数字は、ローンを提供している金融機関や信販会社によって異なります。
自身の年齢によって、事前に利用条件を確認しておくことが大切です。
中古車ローン審査でチェックされる主なポイント
中古車ローンの審査では、申込者の返済能力を判断するためにさまざまな項目がチェックされます。
ここからは、審査の際に重要視される主要なポイントについて詳しく見ていきましょう。
年収
審査では返済能力の指標として、申込者の年収がチェックされます。
金額の大きさだけでなく、毎年安定した収入があるかどうかが重要視されるポイントです。
銀行系ローンでは、年間の収入において200万円以上あることがひとつの目安として記載されている場合もあります。
雇用形態
収入の安定性を示す雇用形態も重要なポイントです。
一般的に、正社員や公務員は評価が高くなる傾向ですが、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトなどは、収入が失われるリスクに鑑みて評価は低い傾向にあります。
ただし、雇用形態のみで審査が不合格となるのではなく、収入や勤続年数などの要素と合わせて総合的に判断されるのが通常です。
勤続年数
勤続年数も、収入の安定性を測るための指標とされます。
基本的に、3年以上の勤続年数があると信用度が高まる傾向です。
転職して間もない場合は、審査で不利になる可能性があるため注意しておきましょう。
信用情報
信用情報とは、ローンやクレジットカードの利用履歴が記録された個人情報のことです。
過去に長期間の支払い遅延や自己破産などの金融事故があると、審査に通ることは極めて難しくなります。
信用情報は、5年〜10年程度保管される傾向にあるので、思い当たる経験がある場合はほかの購入方法も検討すべきでしょう。
返済負担率
返済負担率とは、年収に占める年間合計返済額の割合です。
今回申し込む中古車ローンだけでなく、住宅ローンや教育ローンなども含めて計算されます。
一般的に、返済負担率が25%〜35%以内に収まることが、ローンを通すための目安とされています。
中古車ローン審査に通るための対策5選
中古車ローン審査に不安を感じている場合も、事前の対策を講じることで通過の可能性を高められる可能性があります。
以下に具体的な対策を5つ厳選して紹介しているので、中古車ローンを利用する予定のある方は、自身に合った方法を実践してみましょう。
①頭金を多めに用意する
頭金を多く入れると、その分ローンの借入額を減らすことが可能です。
借入額が少ないほど返済負担が軽くなるため、ローン会社からの信用度が上がり、審査に通りやすくなります。
利息が減り、総支払額を抑えられるメリットもあります。
②ローンの申請額を下げる
希望する車のグレードを見直したり、不要なオプションを削ったりして、借入申請額そのものを下げるのも有効な手段です。
年収に対して借入額が少ないほど返済負担率も下がるため、返済能力があると判断され審査に通りやすくなります。
③連帯保証人を立てる
自身の収入や勤続年数に不安がある場合、連帯保証人を立てることで審査に通る可能性が高まります。
安定した収入のある人物が保証人になることで、返済の信用度が補強されるからです。
連帯保証人を必要としないケースもあるため、ローンを提供している会社とあらかじめ相談しておけばスムーズに手続きに期待できるでしょう。
④ほかのローンは返済しておく
カードローンやキャッシングなど、ほかに借入れがある場合は、できるだけ返済してから申し込むのが理想です。
返済負担率とは別に、借入れ件数を重視する場合もあるため、完済が可能なローンがあれば事前に対処しておきましょう。
⑤仮審査を活用する
本審査の前に、借入れが可能かどうかの目安が分かる「仮審査」を活用しましょう。
仮審査は信用情報として記録が残らないため、審査落ちのリスクを気にせず気軽に試せます。
仮審査の結果が絶対というわけではありませんが、手間はかからないため、可能な限り本審査の前に受けておきましょう。
中古車ローン審査で気を付けたいポイント
中古車ローン審査をスムーズに進めるためには、いくつか注意すべき点があります。
申し込みの際に気を付けたいポイントを以下より解説していくので、それぞれの内容についてしっかり理解しておきましょう。
嘘・不正確な記載は避ける
年収を多めに申告したり、他社の借入れを隠したりするなど、嘘の情報を記載するのは絶対にやめましょう。
ローン会社は審査の過程で信用情報などを確認するため、虚偽の申告は必ず発覚します。
発覚した時点で審査に落ちる上に、ほかのローンにも申し込みできなくなるのでマイナス要素しかありません。
それだけでなく、状況によっては詐欺罪が適用される恐れもあるので、くれぐれも嘘・不正確な記載は避けましょう。
短期間のローン申請は避ける
ローン審査の申込履歴は、信用情報機関に約6か月間記録されます。
短期間に複数のローンへ申し込むと「お金に困っているのでは」と警戒され、審査に通りにくくなる恐れがあるので注意が必要です。
ローン審査の申込数としては、3件が限度と言われています。
審査の申込数が3件以上になる場合は、約6か月間の期間を経て手続きを開始する手順がおすすめです。
信用情報に不安がある場合は事前に確認しておく
過去の支払い遅延などで信用情報に不安がある場合は、ローン審査申込前に自身の情報を開示請求してみましょう。
自身の信用情報を正確に把握することで、審査に通るかどうかの一要素について判断が可能になります。
信用情報に問題があった場合、ローン審査に通ることはかなり難しくなるので、別の購入方法を検討すべきでしょう。
信用情報機関の種類と開示方法・費用
すでに解説したとおり、自身の信用情報に不安がある場合は、事前に確認しておくことが大切です。
個人の信用情報は、以下に挙げた信用情報機関に申請することで開示できます。
CIC(株式会社シー・アイ・シー)
主にクレジットカード会社や信販会社、消費者金融などが加盟する信用情報機関です。
スマホやPCから即時に確認できるインターネット開示が便利ですが、2025年6月現在、インターネット開示は休止中となっています。
以下は郵送での手続き方法です。
- 信用情報開示申込書を印刷して記入
- 500円の開示利用券(コンビニチケット)、またはゆうちょ銀行の定額小為替証書を準備
- 本人確認書類等の必要書類を準備
- 信用情報開示申込書、必要書類と手数料をまとめて「郵送開示センター」に郵送
JICC(株式会社日本信用情報機構)
主に消費者金融系の会社が多く加盟している信用情報機関です。
スマホアプリや郵送での開示請求に対応しています。
開示された情報をデータで受け取る場合は1,000円で、郵送で受け取る場合は1,300円が必要です。
クレジットカード・コンビニ・ATM・ネットバンキング・携帯キャリア決済(iPhoneからの申し込みは除く)が利用できます。
KSC(全国銀行個人信用情報センター)
全国銀行協会(JBA)が運営し、銀行や信用金庫、信用組合などが加盟しています。
インターネットまたは郵送での開示請求が可能です。
手数料はインターネットによるものが1,000円(税込)で、クレジットカード・PayPay・キャリア決済などの支払い方法が選べます。
郵送による開示請求だと、コンビニで購入できる「本人開示・申告手続利用券」(1,679円〜1,800円)が必要です。
まとめ
中古車ローンの審査に通るためには、審査で見られるポイントを理解し、事前に対策を講じることが不可欠です。
ローン会社は申込者の返済能力と信用度を基に判断するため、自身の年収や現在の借入状況を正確に把握しておく必要があります。
中古車ローン審査に申し込む際は、本記事の内容も参考にして、計画的に準備を進めましょう。
よくある質問
Q1.フリーターや個人事業主でも中古車ローンの審査は通りますか?
フリーターや個人事業主という理由で、中古車ローンの審査に落ちることはありません。
ただし、収入が不安定なことから、会社員や公務員と比較すると審査が厳しくなる面はあります。
Q2.中古車ローン審査において、仮審査に落ちたのに本審査に通ることはありますか?
仮審査に落ちて本審査に通る可能性は、一般的にかなり低い傾向です。
仮審査後に「年収が増加した」「ほかの借り入れを返済した」などの事情がない限り、結果が変わることはないでしょう。

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