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ヤリスクロスのバックランプが「片方しか点かない」と気づいて不安になったことはないでしょうか?
「もしかして故障?」と心配になるかもしれませんが、これはヤリスクロスの純正仕様によるものです。
この記事では、バックランプが片側点灯なのはなぜか、その理由や安全性、車検との関係まで詳しく解説します。
中古でヤリスクロスの購入を検討している人に役立つ情報満載なので、ぜひ最後までチェックしてください!
目次
ヤリスクロスのバックランプが片方だけ点灯するのはなぜ?
純正仕様で片側だけ点灯する設計だから
車体の保安基準やヨーロッパの国際基準に対応している
ハイエースやヤリスクラスなどの車種でも同じ仕様が見られる
ヤリスクロスのバックランプは片方だけでも車検には通るのか?
保安基準上、1灯ずつでも問題ないとされている
寒冷地仕様や年式による違いもある点に注意
ヤリスクロスのバックランプは2灯化できるのか?
配線加工やキットを使えば対応は可能
2灯化することで視認性がアップするメリットがある
2灯化していると逆に車検NGになるケースもある
ヤリスクロスのバックランプをLEDに交換するメリット3つ
①発光が大幅にアップして周囲からも認識しやすい
②暗所における安心安全性が向上する
③カスタマイズ性も高い
まとめ
ヤリスクロスのバックランプが片方だけ点灯するのはなぜ?
ヤリスクロスに乗っている方の中には、「バックに入れても片方のランプしか点かないけど、故障かな?」と不安になる方もいるかもしれません。しかし、ご安心ください。
これは故障ではなく、ヤリスクロスの純正仕様によるものであり、車両としては正常な状態です。
以下でもう少し詳しく説明していきます。
純正仕様で片側だけ点灯する設計だから
ヤリスクロスのバックランプが片側だけ点灯する最大の理由は、トヨタが純正仕様としてあえてこの設計を採用しているからです。
そもそもバックランプは、車が後退する際に後方に自車の存在を知らせるための保安灯火ですが、法律上は「必ずしも左右両方に設置しなければならない」という決まりはありません。
日本の保安基準でも、バックランプの設置は1灯または2灯のいずれでも可と定められています。
このため、ヤリスクロスでは左側(助手席側)にバックランプ、右側(運転席側)にリアフォグランプを配置する設計が標準仕様となっています。
車体の保安基準やヨーロッパの国際基準に対応している
ヤリスクロスのバックランプが片側だけ点灯する背景には、国際的な保安基準への対応が大きく関係しています。
ヤリスクロスは日本国内だけでなく、ヨーロッパやその他の海外市場でも販売されているグローバルモデルです。
国際市場では、ECE規格(欧州経済委員会規格)をはじめとする各国の保安基準に適合させる必要があります。
この国際基準に対応することで、ヤリスクロスは世界各国の販売地域ごとに大きな設計変更をせずに共通仕様を提供できるようにしているのです。
ハイエースやカローラクロスなどの車種でも同じ仕様が見られる
ヤリスクロスだけでなく、実は他のトヨタ車や多くの車種でも同様の片側バックランプ仕様が採用されています。
たとえば、トヨタ・ハイエースの寒冷地仕様車では、左側にバックランプ、右側にリアフォグランプを配置する設計が取られています。
また、プリウスやカローラクロスなどの車種でも、片側のみバックランプが点灯するタイプです。
欧州で販売されている多くの車両も、左右の役割分担という考え方を採用しており、世界的に見ても一般的なレイアウトになっています。
ヤリスクロスのバックランプは片方だけでも車検には通るのか?
バックランプが片側しか点灯しないヤリスクロスに乗っていると、「これで本当に車検に通るのだろうか?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ヤリスクロスは片側だけのバックランプでも問題なく車検に合格できます。
ここでは、保安基準の内容や注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。
保安基準上、1灯ずつでも問題ないとされている
ヤリスクロスのバックランプが片側だけでも車検に通る最大の理由は、保安基準で1灯でも適合と認められているからです。
日本の道路運送車両法・保安基準第33条(後退灯の基準)では、バックランプ(後退灯)は「左右対称でなくてもよい」と規定されており、1個のみの設置も合法とされています。
実際、普通乗用車の場合、バックランプの必要灯数は「1灯または2灯」となっており、どちらでも車検の合否には影響しません。
そのため、ヤリスクロスが純正で片側のみのバックランプ設計となっていても、保安基準を満たしており、当然ながら車検の検査項目でも減点対象にはなりません。
寒冷地仕様や年式による違いもある点に注意
ヤリスクロスのバックランプは基本的に片側点灯が標準仕様ですが、寒冷地仕様や年式によって一部装備内容が異なる場合がある点には注意が必要です。
たとえば、寒冷地仕様では後方の視認性を高めるためにリアフォグランプが追加装備されるケースがあります。
この場合、通常の片側バックランプに加え、もう片方にリアフォグが配置される設計となり、より厳しい気象条件に対応しているのです。
また、年式変更や一部改良によって、リアコンビランプ内の内部構造が変更された例も確認されています。
そのため、もし中古車で購入した場合や寒冷地仕様の有無が不明な場合は、念のためディーラーや専門業者で装備内容を確認しておくと安心です。
ヤリスクロスのバックランプは2灯化できるのか?
ヤリスクロスのバックランプが片方だけしか点灯しないのは仕様ですが、中には両側とも点灯させて2灯化したい方もいるでしょう。
ただし、2灯化にあたっては配線加工の技術や保安基準の正しい理解が必要になります。
ここでは、ヤリスクロスのバックランプを2灯化する方法や注意点、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
配線加工やキットを使えば対応は可能
ヤリスクロスのバックランプを2灯化させる最も基本的な方法は、反対側の未使用ソケットに配線を引き込んで結線する方法です。
純正のランプユニットには反対側にもソケットが用意されている場合が多く、配線を延長してバック信号に接続することで、左右同時点灯が実現できます。
DIYでもできますが、正確な配線作業が求められるため、電装系に不安がある場合はプロに依頼するのがおすすめです。
また、最近では市販の全灯化キットを利用する方法も人気です。
配線加工が不要なタイプもあるため、手軽に2灯化を実現したい方はぜひ試してください。
2灯化することで視認性がアップするメリットがある
バックランプを2灯化する最大のメリットは、後方の視認性が大幅に向上することです。
バック時はもちろん、夜間や悪天候時の駐車・後退時など、暗い場所での作業時に2灯が点灯することで後方全体が広く明るく照らされ、安全確認がしやすくなります。
LEDバルブを使用すれば発光効率も高まり、純正以上の明るさを確保することも可能です。
加えて、2灯化はカスタマイズ性の面でも人気が高く、リアビューの見た目のバランスが良くなるという点でも満足度の高いカスタム内容といえるでしょう。
2灯化していると逆に車検NGになるケースもある
バックランプの2灯化はメリットが多い反面、保安基準に適合しないと車検に通らなくなるリスクもあるため注意が必要です。
バックランプの設置数自体は1灯でも2灯でも認められていますが、取付位置や照射範囲、光度(明るさ)には厳密な基準が定められています。
たとえば、極端に明るすぎるLEDバルブを使用してしまうと、後続車や歩行者の目をくらませる恐れがあるとして車検不適合と判断されることも少なくありません。
また、左右で高さが揃っていない場合や、加工精度が低く左右の光軸が大きくずれている場合も不適合となる可能性があります。
バックランプはあくまで安全装備の一部です。
2灯化を検討する際は、あらかじめ保安基準を確認し、信頼できる部品や施工方法を選択することが重要です。
ヤリスクロスのバックランプをLEDに交換するメリット3つ
ヤリスクロス純正のバックランプでも十分に実用的ではありますが、より明るく・より安全に・よりスタイリッシュに仕上げたい方にはLED化がおすすめです。
近年は車の灯火類全体でLED化が進んでいますが、バックランプも例外ではありません。
ここでは、ヤリスクロスのバックランプをLEDに交換することで得られるメリットを3つのポイントに分けて詳しく解説していきます。
①発光が大幅にアップして周囲からも認識しやすい
LEDバックランプに交換する最大の魅力は、発光量が大幅に向上することです。
従来のハロゲンバルブと比べて、LEDは少ない電力で高い光量を生み出せます。
そのため、後退時に後方をより広範囲かつ明るく照らすことができ、周囲の歩行者や他の車両からの視認性も大きくアップします。
特に夜間の駐車場や街灯の少ない暗所では、この違いを体感しやすいでしょう。
また、LEDは光の立ち上がりが非常に速く、シフトをバックに入れた瞬間から即座に最大光量で点灯します。
これにより、周囲への合図も瞬時に伝わり、安全性の向上にもつながります。
②暗所における安心安全性が向上する
LEDバックランプは、夜間や暗所での後退時の安心感を大きく高めてくれます。
暗い駐車場や車庫入れ、狭い路地での後退時など、従来のハロゲンバルブでは照射範囲が狭く、見落としがちな障害物や歩行者が死角に入りやすいです。
しかし、LEDなら広範囲に強く均一な光を照射できるため、車の周囲全体の状況を把握しやすくなります。
また、バックモニター(バックカメラ)を利用している場合でも、LEDの明るさがあれば映像の鮮明さが格段に向上します。
暗所でもくっきりと映像が映し出され、駐車やバック操作の精度が上がるのも大きなメリットです。
③カスタマイズ性も高い
LEDバックランプは、カスタマイズパーツとしての自由度が高いのも大きな魅力です。
現在は多くのメーカーから様々なLEDバルブが販売されており、明るさ(ルーメン値)や発光色、照射角度など自分の好みに合わせて選択できます。
真っ白に近い高ケルビンのホワイト光でシャープな印象に仕上げたり、少し暖色寄りの光で柔らかな視界を作ったりと、演出の幅も多彩です。また、消費電力が少なく熱も発生しにくいため、バルブの寿命が長く、車両の電装系への負担も抑えられます。
こうした特徴は、日々のメンテナンスを快適にしてくれるので、見た目と実用性の両立が可能です。
まとめ
本記事では、ヤリスクロスのバックランプが片方だけ点灯する理由から、2灯化やLED交換の方法、注意点まで幅広く解説しました。
結論として、ヤリスクロスのバックランプが片側しか点灯しないのは正常な純正仕様であり、故障ではありません。
この設計は国際的な保安基準や各国市場への対応を考慮して採用されており、多くのトヨタ車や欧州車でも見られる一般的な仕組みです。
また、片側点灯でも保安基準を満たしているため、車検も問題なく通過できます。
本記事を通じて、正しい知識のもとで安全・快適なカーライフを楽しんでください。
よくある質問
Q1.バックランプが運転席側しか点灯していなくても交換できますか?
ヤリスクロスは純正で片側のみ点灯する仕様ですが、点灯している側のバルブは一般的なT16タイプが使用されており、市販のLEDバルブなどに交換できます。
ただし、反対側はリアフォグランプ用のスペースとなっており、通常は配線がありません。
Q2.年式やグレードによってバックランプの違いはありますか?
ヤリスクロスは年式やグレードによって一部仕様が異なる場合があります。
特に上位グレードのハイブリッドZなどはフルLEDリアコンビランプが標準装備され、デザインや発光性能が異なります。
2025年の一部改良以降は装備内容も見直されており、年式によってバックランプ周りの仕様に若干の違いが生じるので、購入時にはカタログやディーラーで確認してください。

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