買取情報

不要になった車を手放す際に廃車買取業者の利用を検討する方が増えています。
しかし、中には悪質な業者も存在し、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうケースも少なくありません。
実際に、さまざまな被害の声も数多く寄せられています。
そこで本記事では、廃車買取業者を利用する際によくあるトラブル事例を紹介するとともに、万が一トラブルに遭った場合の対処法や、信頼できる業者を選ぶための3つのポイントを解説します。
安心・安全に廃車手続きを進めるために、ぜひ参考にしてください。
目次
廃車買取業者を利用する際によくある9つのトラブル!
著しく低い査定額を提示してくる
不当なキャンセル料を請求してくる
引き取り当日に買取額の減額請求をしてくる
強引に契約しようとする
別途手数料を請求してくる
自動車税の還付金に関する説明が一切ない
引き取り後の廃車手続きが行われていない
いつまで経っても買取額が振り込まれない
不正に個人情報が使われる
もし、廃車買取業者との間でトラブルに巻き込まれたら?
キャンセル料などは支払わない
今すぐ決められない、他の人と相談するなど即決しない
専門業者に相談する
トラブルに巻き込まれないための業者選びの3つのポイント
廃車買取の実績が多い業者を選ぶ
口コミや評判をチェックする
許認可を受けている業者を選ぶ
まとめ
廃車買取業者を利用する際によくある9つのトラブル!
廃車を依頼する機会は人生でそう何度もあるものではありません。
そのため、相場感や手続き内容に不慣れな方が多く、悪質な業者とのトラブルに巻き込まれる事例も増えています。
ここでは、実際に多く報告されている9つのトラブルを紹介します。
著しく低い査定額を提示してくる
提示された査定額が、相場よりも極端に低いケースは典型的なトラブルの1つです。
「年式が古い」「事故歴がある」「走行距離が長い」などを理由に、実際よりも過度に価値を下げた金額を提示してくる業者も存在します。
廃車に出す車は価値の判断が難しく、利用者側も相場を把握しにくいため、こうした業者の言いなりになってしまうこともあります。
対策としては、複数の業者に査定を依頼する「相見積もり」を行い、適正価格を見極めることが大切です。
最近では、オンラインで簡易査定を受けられるサービスも増えており、比較のハードルも下がっています。
不当なキャンセル料を請求してくる
正式な契約を交わしていないにもかかわらず、「査定を依頼した時点で契約が成立している」としてキャンセル料を請求されるケースがあります。
また、契約後にキャンセルを申し出たところ、納得のいかない高額な違約金を求められたというケースも少なくありません。
中には、契約書に小さく記載されたキャンセル規定を盾に、法外な金額を要求してくる悪質な業者も存在します。
このようなトラブルを避けるためには、契約内容をよく読み、口頭ではなく書面で内容を確認することが重要です。
少しでも不安がある場合は、その場で即決せず、家族や第三者と相談するようにしましょう。
引き取り当日に買取額の減額請求をしてくる
電話やネットでの査定では高額を提示し、実際の引き取り時に「車両の状態が想定より悪い」などの理由で、大幅に減額してくる手口もあります。
すでに車の処分予定や駐車場解約日が決まっていると、断りづらくなり、そのまま泣き寝入りするケースも少なくありません。
こうした業者に対抗するには、事前に現車確認を含む査定を依頼するか、複数社の見積もりを取得しておくことが重要です。
また、海外輸出ルートを持つ業者なら、日本国内では価値がつきにくい車でも適正な価格で引き取ってくれることがあります。
強引に契約しようとする
しつこく契約を迫ったり、「今すぐ決めないとこの価格は出せない」とプレッシャーをかけたりするような営業も要注意です。
中には、自宅に居座って引き取りを強行しようとするような悪質な対応をする業者も存在します。
こうしたケースに巻き込まれないためには、一括査定サイトの中でも、優良業者のみを厳選して紹介しているサービスを利用するのが有効です。
また、契約を急がせる業者ほど、条件をよく確認させない傾向があるため、その場で即断せずに一旦持ち帰って検討する姿勢が大切です。
別途手数料を請求してくる
買取契約が成立した後になってから、聞いていなかった「レッカー代」や「廃車手続き代行費」などを別途請求されるトラブルも発生しています。
特に多いのが、査定額の数%を「事務手数料」として徴収されるケースです。
これらの費用は本来、査定時に明確に提示されるべきものであり、後出しで請求されること自体が不誠実です。
契約前には必ず、総額でいくらになるのか、追加費用の有無について確認しておきましょう。
「廃車費用無料」「レッカー代無料」など明記している業者を選ぶのも1つの方法です。
自動車税の還付金に関する説明が一切ない
車を廃車にする際には、未経過分の自動車税や重量税、自賠責保険料が還付されることがあります。
しかし、一部の業者では還付金の仕組みについてまったく説明せず、結果的に利用者が受け取れるはずの金額を知らないまま手放してしまう事態も起こっています。
中には、還付金を業者側が受け取り、ユーザーに返さない悪質なケースもあるため注意が必要です。
契約前に「還付金は誰が受け取るのか」「返金はあるのか」といった点を事前に確認するようにしましょう。
引き取り後の廃車手続きが行われていない
車を引き取ってもらったにもかかわらず、名義変更や解体届などの廃車手続きが実際には行われていなかったという事例も見られます。
手続きが未完了のままだと、次年度の自動車税請求が届いたり、最悪の場合は所有者責任を問われることにもなりかねません。
こうした事態を防ぐためには、車の引き渡し後に「永久抹消登録通知書」などの手続き完了を証明する書類の提出を必ず求めましょう。
信頼できる業者は、手続き完了までしっかり対応してくれます。
いつまで経っても買取額が振り込まれない
車を引き渡した後、約束されていたはずの買取金額が期日を過ぎても入金されないというトラブルも発生しています。
悪質なケースでは、買取後に業者と一切連絡が取れなくなり、代金を持ち逃げされてしまうこともあります。
こうした被害を避けるには、契約時に「入金日」と「振込方法」を明記しておくことが大切です。
また、可能であれば現金支払いに対応している業者を選ぶなど、信頼できる業者に依頼することが安全です。
不正に個人情報が使われる
廃車手続きに必要な書類には、住所・氏名・車両情報といった個人情報が多数含まれます。
さらに、これらの情報を悪用し、勝手に車を転売したり、名義変更せずに公道を走らせたりするような悪徳業者も存在します。
もし、廃車登録が完了していなければ、所有者として自動車税の請求が届くほか、事故や犯罪に巻き込まれた際に責任を問われる可能性もあります。
ただし、「一時抹消」や「輸出抹消登録」の場合、再登録や海外販売が行われることもあるため、走行しているのを見かけても違法とは限りません。
もし、廃車買取業者との間でトラブルに巻き込まれたら?
廃車買取の際にトラブルが発生した場合、冷静かつ適切な対応が重要です。
悪質な業者に振り回されないためには、契約や法制度に関する正しい知識を持っておくことが必要です。
ここでは、代表的な対応策を3つの視点から解説します。
キャンセル料などは支払わない
正式な契約を結んでいない段階でキャンセル料を請求された場合、基本的に支払う義務はありません。
消費者契約法では、不当な請求に対して消費者の利益を守るための規定が整備されており、契約前のキャンセルには料金が発生しないのが原則です。
それでも業者からしつこく支払いを求められるようであれば、「法的には支払う必要がない」ことを明確に伝えましょう。
今すぐ決められない、他の人と相談するなど即決しない
悪質な業者ほど「今すぐ契約しないと損をする」などと即決を迫ってくる傾向があります。
そのような状況では、「自分ひとりでは判断できないので、家族や知人と相談してから決めたい」と冷静に伝えることが有効です。
明確に即答を避ける姿勢を見せることで、業者も無理な交渉が通じないと理解し、過剰な営業行為をやめる可能性が高まります。
また、相手が居座るような場合でも、法的拘束力のある契約が結ばれていなければ応じる義務はありません。
慌てて判断を下すのではなく、時間をかけて納得できる選択をすることが大切です。
専門業者に相談する
どうしても解決が難しい、あるいは業者側とのやりとりで精神的に追い詰められてしまうような場合には、第三者機関に相談するのが有効です。
たとえば「国民生活センター」では、消費者トラブル全般に対応しており、廃車買取に関する相談も受け付けています。
また、「JPUC(一般社団法人自動車公正取引協議会)」が設けている車売却に関する相談窓口や弁護士への相談も有効です。
特に金銭的被害や契約に関する問題がある場合は、早めに法的なアドバイスを受けることで、状況を悪化させずに済む可能性があります。
トラブルに巻き込まれないための業者選びの3つのポイント
廃車買取でのトラブルを回避するためには、信頼できる業者を見極めることが何より重要です。
ここでは、安心して任せられる業者を選ぶために押さえておくべき3つのチェックポイントをご紹介します。
廃車買取の実績が多い業者を選ぶ
業者選びで最も重視すべきなのは、その会社の「実績」です。
多くの廃車を取り扱ってきた経験がある業者であれば、手続きの流れや対応もスムーズで、適切な価格評価が期待できます。
反対に、経験の浅い業者や新興の会社の場合、知識不足や不適切な対応によりトラブルが生じやすくなるリスクも否定できません。
公式サイトに過去の取引実績や事例が掲載されているかどうかを確認し、長く営業を続けているかなどの信頼性をチェックすることが、安心して依頼するための第一歩です。
口コミや評判をチェックする
実際にその業者を利用した人の声は、業者の誠実さや対応力を見極めるうえで非常に参考になります。
ネット上のレビューサイトやSNS、Googleマップの口コミなどを活用して、利用者の評判を確認しましょう。
良い評価だけを見るのではなく、悪い口コミにも目を通すことで、問題点や注意すべき点が見えてきます。
中でも「対応が遅い」「金額が違った」「手続きが完了しなかった」などの指摘が頻繁に見られる業者は避けた方が無難です。
口コミは実態を映す鏡として、業者選びの重要な判断材料になります。
許認可を受けている業者を選ぶ
廃車買取業者には、法律に基づいた各種許認可が必要です。
具体的には、自動車リサイクル法により、車両の引取や解体を行うには都道府県の認可が必要となっています。
また、経済産業省の認可を受けた「NGP日本自動車リサイクル事業協同組合」に加盟している業者であれば、コンプライアンスや処理体制もしっかりしているため、安心して依頼できます。
許認可の有無は、公式サイトや電話問い合わせで確認できます。
信頼性の高い業者かどうかを見極めるうえで、許認可の確認は欠かせないチェックポイントです。
まとめ
廃車買取業者を利用する際は、予期せぬトラブルに巻き込まれないよう、事前に情報収集を行うことが重要です。
安すぎる査定や不当な手数料、契約後の対応不備など、実際に起きているトラブル事例を理解しておけば、対策も立てやすくなります。
業者の実績や口コミ、許認可の有無をしっかり確認し、信頼できる相手を見極めることで、安心・安全に廃車手続きを進めることもできるでしょう。
本記事を参考に、納得のいく廃車買取を実現してください。
よくある質問
Q1.廃車手続き後、ちゃんと抹消登録されているか確認する方法はある?
Q2.廃車手続きや引き取りで費用がかかることはある?

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