買取情報

中古車価格の高騰がニュースになる中、売り時や買い替えのタイミングに悩んでいませんか。
一部では新車価格を超えるケースもありますが、この上昇傾向がいつまでも続くとは限らず、市場の流れが変わる可能性も指摘されています。
本記事では、相場高騰の理由や今後の動向をわかりやすく解説します。
さらに、ただ相場を知るだけでなく、ディーラー下取りの注意点や買い替えの工夫など、この状況を逆手にとって愛車を少しでも高く手放すための売却方法もあわせてご紹介します。
目次
なぜ今、中古車の下取り価格が高騰しているのか?【3つの主因】
新車が届かない!「すぐ乗れる中古車」に注文が殺到している
「円安」の今、海外バイヤーが日本の中古車を爆買い中
半導体不足で「新車が作れない」状況はまだ続いている
中古車価格の高騰はいつまで続く?今後の見通しと下落リスク
高騰がいつ終わるのか?正確な時期はプロでも予測不能
「値上がりの限界」が近い?相場が落ち着き始めたサイン
注意!「状態の悪い車」から相場が崩れ始める可能性あり
「下取り」と「買取」どっちが得?高騰の恩恵を受ける正しい売却方法
実は「下取り」だと市場の高騰分が反映されにくい理由
海外輸出に強い「買取店」なら驚きの高値がつくケースも
高騰相場で中古車を「買い替える」際に気をつけるべきポイント
納期優先なら「登録済み未使用車」も検討の価値あり
購入コストを抑えるなら「不人気色」や「不人気グレード」が狙い目
まとめ
なぜ今、中古車の下取り価格が高騰しているのか?【3つの主因】
通常であれば、自動車は年数が経過するごとに価値が目減りしていくものです。
しかし現在は、その常識が通用しない状況が続いています。
これには世界的な規模で発生している、複雑に絡み合った3つの要因が大きく影響しています。
新車が届かない!「すぐ乗れる中古車」に注文が殺到している
もっとも大きな要因は、新車の納期が大幅に遅れていることです。
人気車種の場合、注文してから納車されるまで1年以上待つケースもめずらしくありません。
すぐに車が必要な人にとって、長い待ち時間は死活問題です。
そのため、新車よりも価格が高くても、購入してすぐに乗り出せる中古車を選ぶ人が急増しました。
「即納」という価値に対してお金が払われるようになり、特に年式が新しい車両の相場全体を押し上げる結果となっています。
「円安」の今、海外バイヤーが日本の中古車を爆買い中
歴史的な円安水準が続いていることも、買取価格を押し上げる強力な追い風です。
海外のバイヤーから見れば、日本の中古車は以前よりも割安で購入できる魅力的な商品となりました。
特に海外で信頼性の高い以下の車種は、日本国内の相場を無視した高値で取引されています。
・ランドクルーザー / プラド
・アルファード / ヴェルファイア
・ハイエースなどの商用バン
・低年式のスポーツカー(スカイラインGT-Rなど)
国内では値段がつかないような過走行車であっても、海外輸出という販路であれば高額になるケースが多く、全体的な底上げにつながっています。
半導体不足で「新車が作れない」状況はまだ続いている
2020年ごろから始まった半導体不足の影響は、2025年現在も完全には解消されていません。
自動車は高度な電子制御を行うため、1台あたりに膨大な数の半導体部品を必要とします。
半導体の生産能力自体は回復傾向にありますが、過去数年間の生産減により、市場に出回る中古車の在庫数が枯渇したままです。
供給が需要に追いついていない状態が続いているため、希少価値が下がらず、高値を維持する要因となっています。
中古車価格の高騰はいつまで続く?今後の見通しと下落リスク
「この高値バブルはいつまで続くのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
専門家の間でも意見は分かれますが、永遠に上がり続ける相場はありません。
現状を冷静に見極め、売り時を逃さない判断が求められます。
高騰がいつ終わるのか?正確な時期はプロでも予測不能
相場のピークがいつ終わるのか、その正確な時期を断言することは、業界のプロであっても困難です。
なぜなら、為替相場の変動や国際情勢、各自動車メーカーの生産体制など、予測できない要素が多すぎるからです。
しかし、急激な円高への転換などがあれば、一夜にして相場が崩れるリスクもゼロではありません。
「来月には暴落する」とは言えませんが、これ以上相場が上がる材料も乏しいのが現状です。
今が高値圏であることは間違いないです。
「値上がりの限界」が近い?相場が落ち着き始めたサイン
一部の車種では、すでに相場の調整、つまり下落が始まっています。
新車メーカーの生産ラインが稼働を取り戻し始め、中古車オークションへの出品台数が徐々に増加傾向にあるためです。
これまでのように「どんな車でも高く売れる」という特別な期間は、終わりを迎えつつあります。
供給量が増えれば当然、販売店同士の価格競争が起こり、相場は適正価格へと戻っていきます。
高値で売却できるチャンスは残り少なくなっているかもしれません。
注意!「状態の悪い車」から相場が崩れ始める可能性あり
今後、相場下落の影響を真っ先に受けるのは、条件の良くない車両です。
今後、値崩れが予想される車の特徴
・外装に目立つキズやヘコミがある
・内装の汚れやニオイが強い
・不人気色や低グレードモデル
・修復歴(事故歴)がある
これまでは極端な「車不足」だったため、多少状態が悪くても高値がつきました。
しかし、在庫が回復してくるとバイヤーの選別基準は厳しくなります。
状態の良い車の価値は維持されますが、そうでない車から順に値崩れが始まる可能性が高いため、早めの決断が得策です。
「下取り」と「買取」どっちが得?高騰の恩恵を受ける正しい売却方法
ここがもっとも重要なポイントです。
中古車市場全体が高騰しているからといって、ディーラーでの「下取り」価格も自動的に高くなっているとは限りません。
損をしないためには、売却方法の仕組みを正しく理解する必要があります。
実は「下取り」だと市場の高騰分が反映されにくい理由
ディーラーの下取りと、専門店の買取には以下のような決定的な違いがあります。
| 比較項目 | ディーラー下取り | 買取専門店 |
|---|---|---|
| 査定の基準 | 固定の査定表 | リアルタイムの市場相場 |
| 相場の反映 | 遅い(数ヶ月のラグあり) | 早い(即日反映) |
| 海外需要 | 評価されにくい | 高額査定が出やすい |
| 価格交渉 | 新車値引きと曖昧になりがち | 純粋な車両価値で勝負 |
ディーラーの査定は定期的な減価償却をベースにしており、日々変動する市場価格が反映されるまでに時間がかかります。
また、下取り額アップに見せかけて新車値引きを削るケースもあるため、トータルで得をしているか判断しにくいのが難点です。
海外輸出に強い「買取店」なら驚きの高値がつくケースも
一方、中古車買取専門店は、業者専用オークションの最新相場を基準に査定を行います。
その日の相場がダイレクトに反映されるため、高騰時には高い査定額が期待できます。
特に、海外への販売ルートを持つ買取店や、複数社が競合する一括査定サービスを利用した場合、円安による利益が還元されやすくなります。
「ディーラー下取りより30万円も高くなった」という事例は、今の相場では決してめずらしくありません。必ず下取り以外の選択肢も検討すべきです。
高騰相場で中古車を「買い替える」際に気をつけるべきポイント
高く売れても、次に買う車が高額では意味がありません。
売却益を最大化しつつ、賢く乗り換える戦略が必要です。
この高騰相場の中で、コストパフォーマンス良く次の愛車を手に入れるためのポイントを紹介します。
納期優先なら「登録済み未使用車」も検討の価値あり
「新車が欲しいけれど、納車まで何ヶ月も待てない」という場合は、「登録済み未使用車」を探してみるのが一つの手です。
これはディーラーが実績作りのために自社名義で登録だけ行い、実際には公道を走っていない新品同様の車です。
新車価格より若干高くなる場合もありますが、なにより「すぐに納車される」というメリットは大きく、中古車としての税制優遇も受けられます。
時間を金で買うという視点で、有力な選択肢となるでしょう。
購入コストを抑えるなら「不人気色」や「不人気グレード」が狙い目
中古車価格は「人気」に大きく左右されます。
同じ車種、年式、走行距離であっても、ボディカラーによって数十万円の価格差が出ることがあります。
・高値維持(リセール重視):パールホワイト、ブラック
・狙い目(安く買える):シルバー、レッド、ブルー、原色系
乗り潰すつもりであれば、あえて不人気色や、装備がシンプルなベーシックグレードを選ぶことで、高騰相場の中でも割安に良質な車両を入手できます。
見た目や装備にこだわらなければ、中身は同じ良い車をお得に手に入れられるのです。
まとめ
現在、中古車市場は依然として高騰傾向にありますが、そのピークは過ぎつつあるのが現状です。
新車不足や円安が高値の要因ですが、今後は徐々に相場が落ち着いていく可能性が高いでしょう。
本記事の重要ポイントをまとめます。
・相場の見通し:高騰バブルは「踊り場」へ。今後は下落リスクに注意が必要
・売却の鉄則:ディーラー下取りは市場価格の反映が遅いため、損をする可能性がある
・高値のコツ:海外輸出に強い「買取店」や「一括査定」で適正価格を引き出す
「いつか売ろう」と考えている間に相場の潮目が変わってしまうかもしれません。
価値が下がって後悔する前に、まずは現在の愛車にいくらの値段がつくのか、買取査定で確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1. キズやヘコミは修理してから下取りに出すべきですか?
Q2. 古い車(10年落ち・10万キロ超)でも高騰の影響はありますか?
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