納税証明書は、その年度に自動車税(または軽自動車税)を納めたという事実を証明する重要な公的書類です。
GS編集部車を売る際には、売却方法(下取りか買取か)や車種、車検の有無、さらには税金の支払い方法(オンライン決済など)によって必要性が変わります。
とくに軽自動車や車検の切れた普通車では、納税証明書の提示が手続きの進行条件になる場合があります。
一方で、ディーラーが新車登録・名義変更・下取りを一体で行い、納税状況を電子的に確認できる環境がある場合には、書類の提出が不要となることも少なくありません。
ここでは納税証明書の基本から、どのケースで何年分が必要になるのか、なくした場合の対処法、電子納付やPayPay納税の注意点などもくわしく解説します。
ディーラー下取りでは納税証明書が不要なことが多い

車をディーラーで下取りに出す場合、納税証明書の提出を求められないことがよくあります。
その理由は、ディーラーが新車の登録業務と一体で処理するため、電子的に税金の納付状況を確認できる環境が整っているからです。
こうした背景から、ディーラー側ではわざわざ紙の証明書を提出してもらわなくても、手続きを進められるケースが多いのです。
ただし例外もあります。軽自動車のように税情報の電子照会が難しい車種や、車検が切れている車、住所変更があった場合などは、紙の納税証明書を持参するよう求められることがあります。
納税証明書が必要になるケース一覧
納税証明書の要否は、車の状態や手続き方法によって異なります。以下に代表的なケースをまとめます。
| 納税証明書の必要性 | 補足 | |
|---|---|---|
| 普通車で車検が残っている | 不要なことが多い | 電子的に納税状況を照会可能 |
| 普通車で車検が切れている | 必要になる場合あり | 名義変更や再登録時に求められる |
| 軽自動車 | 必要になることが多い | 市区町村単位での課税のため電子照会が難しい |
| 自動車税の未納が疑われる場合 | 要求されることがある | 名義変更不可のため確認が必要 |
特に軽自動車は、都道府県ではなく市区町村が課税主体となっているため、ディーラーでも電子照会が難しく、証明書の提出が必要になる可能性が高いです。
また、税金を滞納している疑いがあると、名義変更に支障が出るため、証明書の提出を求められることがあります。
ディーラーは電子照会で対応できる
ディーラーが納税証明書なしで名義変更などの手続きを進められる背景には、「OSS(ワンストップサービス)」の存在があります。
このシステムを使えば、税務情報・車検情報・名義変更などをオンラインで一括処理できるため、書類のやり取りを最小限に抑えられます。
GS編集部普通車をディーラーで下取りに出す場合、OSSを通じて税の納付状況が確認できれば、納税証明書の提出を省略できるのです。
とくに新車購入と下取りがセットになっている場合、ディーラー側の手続きが一元化されているため、手間がかかりません。
買取業者が税証明書を求める3つの理由
車を売却する際、ディーラー下取りでは納税証明書が不要なケースが多い一方で、買取業者では「必須」とされる場面が目立ちます。
この違いには、買取後の手続きや業務の性質が深く関係しています。主な理由は次の3つです。
理由1. 名義変更を単体で行うから
買取業者は、ディーラーのように新車販売と同時に手続きを進めるわけではなく、買い取った車だけを単独で登録変更する必要があります。
この際、税の納付状況を電子的に照会できないケースも多いため、紙の納税証明書を添付しないと手続きが進められません。
理由2. 軽自動車や車検切れ車に対応する必要があるから
軽自動車は市区町村で課税されているため、電子照会が使えず、証明書の提出が基本です。
また、車検が切れている車は再登録の際に証明書が求められる場合があり、確実に納税されている証拠として証明書の提出を求められます。
理由3. 再販を前提としているから
買取業者は、買い取った車をオークションなどで再販することが一般的です。この際に名義変更の不備があると、次の買い手への登録に支障が出るため、事前に必要書類をきっちり回収しておく必要があるのです。
こうした背景から、買取業者では「納税証明書を必ず持参してください」と案内されることが多くなっています。
納税証明書がない場合は売却できないのか

結論から言うと、条件次第では納税証明書なしでも売却は可能です。ただし、それが成立するかどうかは、車種・売却先・状況によって大きく変わります。
たとえば、ディーラーで普通車の下取りをする場合、納税状況がオンラインで照会できるため、証明書がなくても問題ないことがほとんどです。
一方で、軽自動車や買取業者への売却では「証明書の原本がないと手続き不可」とされるケースが一般的です。
また、名義変更や車検登録が伴う場合、未納がないことを証明する必要があり、その確認のために証明書が求められます。こうした背景から、「売却できるかどうか」は納税状況の確認ができるかにかかっているといえます。
仮に証明書を紛失していても、後述する「再発行」の手続きを取れば対応可能なので、売却前に一度確認しておくことが重要です。
証明書が求められやすい車種・状況を確認
納税証明書の提出を強く求められるのは、次のような車種や状況に当てはまる場合です。
| 状況/車種 | 納税証明書の必要性 | 補足説明 |
|---|---|---|
| 軽自動車 | 必要になることが多い | 市区町村単位で課税されており、電子照会が難しいため |
| 車検が切れている普通車 | 必要な場合がある | 再登録・名義変更で証明書が必要になることがある |
| 住所変更をして間もない普通車 | 必要になる可能性が高い | 登録地の税情報が確認しづらいため |
| 税金の未納や滞納がある可能性がある場合 | 必ず求められる | 未納のままでは名義変更できず、売却不可となることも |
| 一部の買取業者での売却 | 原則として必要とされる | 書類による確認体制が基本のため、事前に持参が必要 |
このように、軽自動車やイレギュラーな登録状況にある普通車では、原則として証明書が必要になると考えておいたほうが安心です。
納税証明書をなくしたときの再発行方法

納税証明書は、再発行の手続きをすれば問題なく取得できます。ただし、普通車と軽自動車では手続き先や方法が異なるため、状況に応じて正しく進めることが大切です。
たとえば普通車の場合は、各都道府県の自動車税事務所(もしくは税事務所)で再発行の申請を行います。
一方、軽自動車については、市区町村の役所が手続きの窓口です。自治体によっては、郵送やオンラインで申請できるところもあり、必ずしも窓口へ行く必要はありません。
また、証明書には「車検用」と「一般用」があり、車を売却するときに必要なのは「一般用」です。発行の際には使用目的を明確に伝え、誤って車検用をもらわないよう注意が必要です。
売却や下取りの直前に慌てて手続きするよりも、事前に紛失に気づいたタイミングで余裕をもって準備しておくと安心です。
以下、再発行の手順を詳しく解説します。
普通車と軽自動車で手続き先が違うので注意
納税証明書の再発行は、車種によって管轄が異なるため、まずは自分の車が「普通車」か「軽自動車」かを確認しましょう。それによって、手続き先と必要なものが変わります。
| 普通車 (自動車税) | 各都道府県の「自動車税事務所」「県税事務所」などで手続きを行う。 自治体によっては「自動車税課」など呼び方に違いがある。 |
|---|---|
| 軽自動車 (軽自動車税) | 市区町村の役所(税務課など)が窓口。 例えば東京都の場合は各区役所の課税課で対応。 |
どちらも、本人確認書類(運転免許証など)や車検証が必要です。
第三者が代理で行う場合は、委任状が必要なこともあります。とくに軽自動車は郵送対応に応じていない自治体もあるため、事前確認は必須です。
市区町村窓口・オンライン・郵送の申請手順
納税証明書の再発行は、直接窓口へ出向く方法のほか、一部自治体ではオンライン申請や郵送申請も可能です。住んでいる地域によって対応方法が異なるため、まずは自治体の公式サイトを確認するのが確実です。
窓口申請の場合は、以下の書類を持参して役所や税務事務所に出向きます。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 車検証(コピーでも可)
- 印鑑(必要な自治体もあり)
受付時間は平日昼間に限られていることが多く、混雑していることもあるため、時間に余裕をもって行動しましょう。
- オンライン対応している自治体であれば、マイナポータルや自治体独自の電子申請サービスを使って申し込める場合もあり
- 申請後に証明書を郵送してもらえる仕組み
- ただし、すべての市区町村が対応しているわけではないため、事前の確認が必要です。
- 郵送申請の場合は、必要書類と返信用封筒(切手貼付)を同封して提出
- 送付先や書式は自治体ごとに異なるため、必ず公式サイトで最新情報を確認
こうした申請方法の違いを把握しておけば、平日に役所へ行けない方でもスムーズに再発行が可能です。
即日発行と受け取りまでの期間と費用
納税証明書は、申請方法や地域によって発行までのスピードが異なります。急ぎで必要な場合は、窓口での直接申請がもっとも確実です。
GS編集部多くの自治体では、窓口で申請すればその場で納税証明書を発行してもらえます。
本人確認書類と車検証が揃っていれば、数分〜数十分で完了することがほとんどです。ただし、混雑時や一部の役所では多少待たされることもあるため、時間に余裕をもって訪れるようにしましょう。
郵送やオンラインで申し込んだ場合、手続き完了から証明書の到着まではおおよそ3〜7日程度かかります。市区町村によってはさらに時間がかかることもあるため、余裕をもって申請するのが安心です。
納税証明書の再発行は無料で対応している自治体が多いですが、中には数百円の手数料がかかる場合もあります。
また、郵送申請では切手代などの実費が必要です。これも地域によって異なるため、事前に公式サイトなどで確認しておきましょう。
クレジットカード・PayPay納税でも証明書は発行可

クレジットカードやPayPayなどのキャッシュレス決済で自動車税を納めた場合でも、納税証明書は発行できます。
ただし、支払い方法によっては証明書の発行までに時間がかかるため、売却や名義変更の直前に納税した人は注意が必要です。
クレジットカードやスマホ決済は便利な反面、自治体側での入金確認に数日かかる場合があります。そのため、決済直後に納税証明書を申請しても「まだ納税が反映されていない」として発行を断られることがあります。
とくに売却や名義変更の直前で証明書が必要な場合は、早めに納付を済ませておくか、発行に時間がかからない方法での納付(コンビニ・金融機関など)を選ぶと安心です。
また、都道府県によってはオンライン納税に対応していないこともあり、証明書の発行方法も異なります。
自身の自治体の公式サイトを確認し、「いつ、どの方法で納めたか」をしっかり把握しておくことが、スムーズな売却につながります。
紙の納税証明書が出ない理由と対処法
クレジットカード払いやPayPay納付を利用した場合、「納税証明書がすぐに発行されない」というトラブルが起こりやすくなります。
これは、オンライン決済の入金データが自治体に反映されるまでにタイムラグがあるためです。多くの自治体では、入金確認後にしか証明書を発行できない仕組みとなっており、確認に数日〜1週間ほどかかるケースもあります。
また、スマホ決済を利用した場合、紙の納付書や領収証が発行されないことが多く、自分で納税の証明がしにくいという点も注意すべきポイントです。
とくに「売却や名義変更が目前に迫っているタイミング」での納税は、証明書の発行が間に合わないリスクがあります。
こうしたケースへの対処としては以下3つです。
- 売却前には余裕をもって納税する
- オンライン納付後すぐに自治体へ電話などで確認を入れる
- 万が一に備えて「納付履歴のスクリーンショット」などを手元に残しておく
このような準備を心がけましょう。
車売却時に必要な納税証明書は直近1年分

車を売る際、「納税証明書は何年分必要なのか」と不安になる方も多いですが、基本的には直近1年分(今年度分)の納税証明書があれば十分です。
必要となるのは「その車の自動車税・軽自動車税を納めた証明」であり、過去分すべてを提出する必要はありません。
ただし、注意すべきなのは未納がある場合です。過去に税金を滞納していると、その情報が名義変更時に判明し、売却手続きが止まってしまうことがあります。
とくに地方自治体によっては「過去の未納分の清算」が確認できるまで証明書を発行しない場合もあるため、複数年にわたって滞納がある人は、念のため役所に事前確認をしておくことが重要です。
また、車検のときに使用する「車検用の納税証明書」と、売却に必要な「一般用の納税証明書」は用途が異なります。
売却の際は名義変更に使える一般用の証明書が必要ですので、取得時に窓口で目的をはっきり伝えるようにしましょう。
車検用と一般用の違い
納税証明書には「車検用」と「一般用」の2種類があり、それぞれの使い道を理解していないと、売却時に「使えない証明書だった」と慌てることがあります。
GS編集部車を売るときに必要なのは「一般用の納税証明書」です。
「車検用の納税証明書」は、車検の際に自動車税が納付済みであることを証明するためのもので、必要な記載情報や様式が異なることがあります。
一方、名義変更や登録手続きに使われる「一般用の納税証明書」には、より詳細な納付情報が記載されており、第三者(=次の所有者)へ権利を移す際の確認書類として必要になります。
役所などで納税証明書を申請する際は、「車の売却に使いたい」と伝えれば一般用を発行してもらえます。
ただし、市区町村によって書式や呼び方が異なる場合もあるため、軽自動車か普通車か、使用目的が車検か売却かをしっかり伝えることが大切です。
過去の未納分がある場合はどうなるのか
車を売却する際、過去の自動車税に未納があると、名義変更手続きが進められず売却そのものがストップする可能性があります。納税証明書の提出を求められる理由のひとつが、この未納の有無を確認するためです。
とくに注意すべきなのが、過去に「納付忘れ」があった場合や、引っ越し・転居などで納税通知が届いていなかったケースです。
こうした事情で未納が発覚すると、業者から「まずは税金の支払いを済ませてから手続きしましょう」と言われることになります。未納分があると、車を手放すだけでなく、新たな所有者へ名義変更もできなくなります。
普通車の場合は都道府県税事務所、軽自動車の場合は市区町村役場が管轄になるため、それぞれの窓口で未納の有無を確認し、必要であればその場で支払うことが重要です。
納付後すぐに証明書が発行されないこともあるため、時間に余裕をもって準備しておくのが安心です。
まとめ|スムーズな売却のために納税証明書の準備を
車を売却・下取りする際、納税証明書の有無がそのまま手続きのスムーズさに直結する場面が多くあります。
とくに普通車と軽自動車では必要性が大きく異なるうえ、ディーラーと買取業者でも対応が変わるため、あらかじめ理解しておくことがとても大切です。
ポイントを整理すると、以下のようになります。
| 納税証明書の必要性 | 備考 | |
|---|---|---|
| ディーラーで下取り(普通車) | 基本的に不要 | 電子照会により納税状況を確認可能 |
| 買取業者に売却(普通車) | 必要な場合が多い | 書類での確認が一般的 |
| 軽自動車 | ほぼ必要 | 納税情報の電子確認が難しいため |
| 車検切れ車・未納疑い | 必須 | 名義変更や登録で必ず確認される |
また、以下のような点にも注意しておきましょう。
- 「車検用」ではなく「一般用」の納税証明書が必要
- クレジットカード・電子納税の場合、紙の証明書が自動発行されないことがある
- 証明書を紛失した場合は、早めに再発行しておくことが安心
結局のところ、納税証明書は「なくてもいいケース」と「絶対に必要なケース」が混在しているため、自分の車の状況と売却先の手続き方法をきちんと確認することが最優先です。
GS編集部ディーラーで普通車を売る場合には手続きがスムーズになりますが、高く売ることを重視したい方には「車一括査定」がおすすめです。
複数の買取店にまとめて査定依頼ができるため、より高く売れるチャンスが広がります。
以下の記事では車一括査定を体験した内容を掲載しています。サービス内容をイメージするのに参考にしてください。



