新型ノア【値引き40万円は過去の話】リアルな相場での限界額を解説！

「新型ノアの値引きは40万円」という情報をネットやSNSで見かけた方もいるでしょう。

確かにこの金額はインパクトがありますが、2025年9月にマイナーチェンジされた直後というタイミングを考えると、実際には旧型の条件や特殊なケースである可能性が高いです。

実際のところ最新の値引き相場情報は非常に少なく、過去のモデルチェンジ直後の値引き傾向から5～15万円が現実的なラインと予想できます。そのため、40万円前後という大幅な値引きは現実的ではないと考えられます。

それでは、どのようにして新しいモデルの値引きを引き出せるのか。まず、SNSで話題になっている「値引き40万円」の実態を整理します。

そのうえで、購入検討者が目標とすべき値引き額の目安を示し、具体的な交渉の進め方や注意点、さらに選ぶべきグレードについて解説していきます。

実例から見るノアの値引き40万円が不可能な理由とは

まず、はじめに新型ノアの値引き40万円の情報が現在では通用しない理由を解説します。以下のSNSからの購入者情報をご確認ください。

新型ノアは、約23万の値引き交渉出来ました！

引用元：X（旧Twitter）　2023.1.22投稿

新型ノア契約

値引き40万くらいなら御の字かなーと思ってたけど 車両値引39万、下取り車相見積額から5万プラス、ディーラーオプション10万引き、納車費用無料etcで合計55万値引き超えたので納得してサイン

引用元：X（旧Twitter）　2023.3.12投稿

ノアのグレードS-Zを購入予定です。

今の見積りが☆車両本体値引き→19万☆オプション値引き→5万(メーカーオプション＋ディーラーオプション=45万円ぐらいつけました)

営業マンから、下取りの車両(10年落ちの不人気車+ぶつけており板金に15万円かかる)の価格が5万円なのですが、+4万円上乗せし9万円で引き取るので、購入しませんかと提案がありました。

引用元：carview　2023.4.12投稿

ディーラーさんに提案された見積もりからあれやこれやオプションを外した上ですこし値引きをお願いしたのですが、２万円しか下がりませんでした。いま、車は納車までの待ち時間が非常に長くなっており売り手市場だと思いますが、値引き交渉は不可能なのでしょうか。

引用元：carview　2023.12.15投稿

2月8日、9日に沖縄トヨタで大きいイベントが開催されていたので、そこで新型ノアS-Zを注文しました。

メーカーオプションが70万円ぐらい、ディーラーオプションが15万円ぐらいで、値引き額は車体価格から5万円のみでした。（イベントの特典としてコーティング9万相当、用品5万円分は付属）
値引き額として妥当でしょうか？

引用元：carview　2025.2.10投稿

2023年の購入者は2万円～55万円と値引きの幅が非常に多く、商談の進め方や、購入時期によってかなりのバラつきがあることが見て取れます。

一方、モデルチェンジ後車両を購入した方は、イベントという特殊な環境下での商談ではあるものの、車両本体価格から5万円とイベント特典として14万円相当の追加オプションを成約プレゼントとして獲得できたようです。

注視するべきポイントとして、モデルチェンジ前は値引き40万円以上も目指せる可能性がある状況でしたが、モデルチェンジ後になるとイベント時の商談にも関わらず、車両本体から5万円しか値引きが引き出せていないことがわかります。

このことから、モデルチェンジ後は販売店も一気に値引き幅を制限し、人気モデルがあるがゆえに利幅を取れるよう取り組んでいることが予想できます。

［年月］新型ノアの値引き相場と目標とするべき値引き額は

2025年9月最新の値引き相場
ノアの値引き相場	5万円～15万円
車両からの値引き	5万円～10万円
オプション値引き	5万円
値引きの合格ライン	15万円
目指すべき値引き目標ライン	20万円

新型ノアの値引き相場は5万円～15万円前後です。

ただし、購入時期や交渉次第では15万円以上の値引きも狙えます。

中でも実践してほしいのが、後ほど紹介するノアの値引きを最大化する6つの交渉術の「トヨタ販売店には必ず複数店舗訪れること」です。

トヨタは複数の販売チャンネルを展開しているため、同じ市内に複数の店舗があることも珍しくありません。

1日で2〜3店舗を回り見積もりを集め、それを根拠に交渉することで「他の店舗に負けられない」と営業担当者を動かし、値引きが大きくなる可能性が高まります。

購入を検討している方は、まずここから始めるのがおすすめです。

グレード別の値引き相場　　

表で比較すると、ノアはグレードによって値引き幅が異なります。

グレード	タイプ	車両本体価格（税込）	値引き額（目安）
X	ガソリン	2,830,300円	0円～5万円
X	ハイブリッド	3,182,300円	0円～5万円
S-G	ガソリン	3,195,500円	3万円～7万円
S-G	ハイブリッド	3,545,300円	5万円～10万円
S-Z	ガソリン	3,579,400円	5万円～15万円
S-Z	ハイブリッド	3,929,200円	5万円～15万円

ノアはグレードによって値引きのしやすさが大きく変わります。背景には、車両本体価格の違いや販売店の在庫状況、人気度合いなどが影響しています。

まず、ベースモデルとなる「Xグレード」は価格帯が抑えめな分、値引きも小幅にとどまりやすく、ガソリン・ハイブリッドともに0円～5万円程度が一般的です。

これに対し、中間グレードの「S-G」は販売数も多いため商談で動きやすく、ガソリン車で3万円～7万円、ハイブリッド車で5万円～10万円と、より値引きが期待できます。

最上位に位置する「S-Zグレード」は本体価格が高い分だけ値引き額も大きく、5万円～15万円が目安となります。ただし、人気の高さから必ずしも大幅な割引が可能とは限らず、条件次第で変動する点を理解しておくことが大切です。

新型ノアの限界値引きを引き出す方法  

前提として理解しておくべきなのは、新型ノアの値引きは無制限ではなく、必ず限界があるということです。

新型ノアはモデルチェンジ直後で人気が集中しているため、過去のように大幅な値引きを引き出すことは容易ではありません。

ノアの限界値引きを引き出すための6つの交渉術

新型ノアの購入時に限界値引きを狙うためには、ただ単に「安くしてください」とお願いするだけでは不十分です。

交渉の場ではディーラー側も経験豊富であり、購入者が戦略を持って挑まなければ、相場どおりの条件に落ち着いてしまうことが多いです。

ここでは、実際に効果的とされる6つの交渉術を具体的に解説します。

値引きは、地域差や店舗ごとの方針、担当者のスタンス、そして交渉の時期によって大きく左右されます。
したがって、この記事の交渉術をすべて実践しても、必ずしも望む結果が出るとは限りません。

あらかじめこの点を理解したうえで、冷静かつ柔軟に商談を進めてください。

1.トヨタ販売店には必ず複数店舗訪れること

同じトヨタ系列の店舗でも、運営する販売会社が異なれば提示される条件は大きく変わります。

例えば、A店では25万円の値引きしか出なかったのに、B店では30万円近い条件が提示されたというケースも珍しくありません。

これは、販売会社ごとに販売目標や在庫状況が違うことが背景にあります。そのため、複数の店舗で見積もりを取り比較することによって、自然と値引きの幅を広げることができるのです。

最初の店舗で交渉が思うように進まなくても、別の店舗では条件が改善される可能性も十分あります。

2.決算月に商談をはじめること

販売店がもっとも販売実績を意識するのは、3月と9月の決算期です。

この時期は数字を確実に積み上げたいと考えるため、普段よりも条件を緩めてでも契約を取りたい傾向が強まります。

その結果、通常であれば5万円前後が限界とされる値引きが、決算期には15万円以上に拡大するケースも珍しくありません。

特に在庫を抱えている店舗では「今期中に売りたい」という意識が働くため、より積極的な提案が期待できます。つまり、同じ交渉術を使っても、時期によって成果は大きく変わるということです。

3.モデルチェンジ後すぐの購入は友人紹介を活用

新型モデルが発売された直後は多くの人が注目して購入を検討するため、販売店も強気の姿勢を取りやすく、値引きは渋めになるのが一般的です。

そんな状況でも有効なのが、家族や友人からの紹介制度を活用する方法です。

販売会社によって条件は異なりますが、紹介者と購入者の双方に特典が用意されているケースが多く、数万円相当のオプションが追加されたり、通常では難しいプラスの値引きを受けられる可能性があります。

特にモデルチェンジ直後は「少しでも優遇してもらえる手段」を持っているかどうかで結果に差がつくこともあるため、こうした制度を事前に確認し、積極的に利用することが相場以上の条件を引き出す近道になります。

紹介制度を利用する際は、過度な値引き要求や連絡を怠るなどの不義理は避けましょう。紹介者に迷惑をかけないためにも、販売店側への配慮も欠かさずに対応するよう注意が必要です。

4.好条件でも即決してはいけない

商談の場で営業担当者から「これ以上の値引きは難しいです」と告げられても、その場で即決してしまうのは得策ではありません。

なぜならいったん持ち帰り、他店舗の見積もりと比較してみることで、さらに条件が改善されるケースは少なくないからです。

販売店側としては契約を早くまとめたい思惑から「今決めていただければ」という即決を促すトークを使うことが多いですが、購入者が焦って応じてしまうと交渉の余地を失ってしまいます。

大切なのは冷静さを保ち、次の一手を考える余裕を持つことです。複数店舗で条件を比較したうえで「他店ではここまで値引きが出ました」と伝えれば、さらに踏み込んだ提案が引き出せる可能性も高まります。

5.契約する前にもう一押しの値引きを求める

商談が最終段階に差しかかったときこそ、「この条件であれば契約します」と明確に伝えることが効果的です。

なぜなら販売店としては契約目前で顧客を逃すわけにはいかないため、最後の一押しとして数万円の追加値引きやオプションのサービスを受け入れてくれるケースがあるためです。

特にこの切り札は、契約を決める直前のタイミングで提示することで効果を発揮し、営業担当者の「今まとめなければ」という気持ちを強めます。

結果として、通常の交渉では得られなかった好条件に近づき、総支払額を大きく抑えることができます。

しかし、大切なのは、無理に値切ろうとするのではなく、「気持ちよく契約したいから協力してほしい」という思いを伝えることです。

6. ディーラーでの下取りは要注意　

新車を購入する際、多くの人は「手続きが簡単だから」といった理由でディーラーの下取りを利用するケースが少なくありません。

ですが、愛車を少しでも高く手放したいなら、ディーラーだけに任せるのではなく、買取専門店で査定を受けて比較することが大切です。

先ほど新型ノアの限界値引きを引き出す方法  で触れましたが、ディーラーはあくまで販売が中心です。そのため、愛車を売る際には買取専門店を活用するのが基本といえます。

ディーラーでの査定が必ずしも安いとは限りません。しかし、一つの業者だけに見てもらっただけでは、愛車の正確な価値を把握するのは難しいものです。

実際には、ディーラー下取りと買取専門店の査定額に数十万円もの差が出るケースもあり、車種や年式、走行距離によっては驚くほどの金額差になることもあります。そのため、ディーラーの下取りだけで手続きを終えてしまうのは、損につながる可能性が高いのです。

そこで便利なのが「車一括査定」です。

複数の買取業者からまとめて査定を受けられるため、市場での適正な相場を一目で確認できます。その結果、最も条件の良い業者に売却できれば、支出を大きく抑えられるのです。

さらに、自分で何店舗も回る必要はなく、業者同士が競い合うことで自然と査定額が引き上げられる仕組みになっています。利用料も一切かからないため、使わないのは非常にもったいないと言えるでしょう。

新型ノアのリセールと購入するべきグレード

新型ノアを購入する際は、購入時の値引き条件だけでなく、将来のリセールバリューを意識することも大切です。

人気のあるグレードや仕様を選べば、数年後の売却時の売却価格で支払総額を大きく抑えることができます。ここではグレード別のリセール相場と、購入で後悔しないおすすめグレードについて詳しく解説します。

グレード別のリセールバリュー　

グレード	タイプ	車両本体価格	3年後リセール（残価率）	5年後リセール（残価率）	7年後リセール（残価率）
X	ハイブリッド	3,182,300円	1,909,380円（60％）	1,527,504円（48％）	1,050,159円（33％）
X	ガソリン	2,830,300円	1,641,574円（58％）	1,301,938円（46％）	849,090円（30％）
S-G	ハイブリッド	3,545,300円	2,198,086円（62％）	1,772,650円（50％）	1,311,761円（37％）
S-G	ガソリン	3,195,500円	1,917,300円（60％）	1,533,840円（48％）	1,118,425円（35％）
S-Z	ハイブリッド	3,929,200円	2,553,980円（65％）	2,161,060円（55％）	1,571,680円（40％）
S-Z	ガソリン	3,579,400円	2,219,228円（62％）	1,825,494円（51％）	1,360,172円（38％）

中古車市場において、ノアは全体的にミニバンの中でも安定したリセールを誇ります。ただしグレードによって差が大きく、特にハイブリッドモデルは燃費性能と需要の高さから高い残価を維持する傾向にあります。

例えば新車登録から3年後のリセール率では、ハイブリッドS-ZやS-Gグレードが約60％以上の高値で取引され、燃料コストも加味するとガソリンモデル以上の価値が付きやすい傾向にあります。

一方、ガソリングレードはハイブリッドグレードと比較してやや劣るものの、上級グレードであれば60％前後でのリセールが見込めます。

ベースグレードのX系は50％台にとどまることが多く、売却を考えた総支払額で見るとコスト大となる傾向があります。

つまり、購入時に多少支払額が上がっても、上級グレードを選んでおけば将来の売却時に結果的に得をする可能性が高いということですが、初期コストを抑えたグレードを選ぶか、将来価値を考えて選ぶかはライフスタイルに合わせて選ぶ必要があります。

間違いないグレード選びならS-Gグレードを推奨

数あるグレードの中で、総合的に最もバランスが良いのがS-Gグレードです。このグレードは上級装備を備えながらも価格が抑えられていることと、7人乗りと8人乗りが選べる点、リセールの高さのバランスが取れています。

特にハイブリッドS-Gは燃費性能の優秀さと需要の高さから、3年後でも高価売却が期待できる代表的なグレードです。

実際、中古市場でもS-Gグレードは安定した人気を誇っており、人気ミニバンであることで需要が集中しているため売却時に困ることが少ないといえます。

逆に下位グレードを購入すると初期費用は安く済むものの、数年後のリセールで差がついてしまい、トータルでは損になるケースも多いです。

したがって、購入時の価格と装備、購入後の資産価値とのバランスを考慮するならS-Gを選ぶのが最も安心できる選択といえるでしょう。

まとめ | 新型ノアの値引き相場と交渉術

この記事では、新型ノアの購入の際に注意するポイントを解説しました。

特に重要な点を整理してまとめます。

2025年9月最新の値引き相場
ノアの値引き相場	5万円～15万円
車両からの値引き	5万円～10万円
オプション値引き	5万円
値引きの合格ライン	15万円
目指すべき値引き目標ライン	20万円

グレード別の本体価格と目安となる値引き相場は以下のとおりです。

グレード	タイプ	車両本体価格（税込）	値引き額（目安）
X	ガソリン	2,830,300円	0円～5万円
X	ハイブリッド	3,182,300円	0円～5万円
S-G	ガソリン	3,195,500円	3万円～7万円
S-G	ハイブリッド	3,545,300円	5万円～10万円
S-Z	ガソリン	3,579,400円	5万円～15万円
S-Z	ハイブリッド	3,929,200円	5万円～15万円

そして、3年5年7年後までのグレード別のリセール価格は以下のとおりです。

グレード	タイプ	車両本体価格	3年後リセール（残価率）	5年後リセール（残価率）	7年後リセール（残価率）
X	ハイブリッド	3,182,300円	1,909,380円（60％）	1,527,504円（48％）	1,050,159円（33％）
X	ガソリン	2,830,300円	1,641,574円（58％）	1,301,938円（46％）	849,090円（30％）
S-G	ハイブリッド	3,545,300円	2,198,086円（62％）	1,772,650円（50％）	1,311,761円（37％）
S-G	ガソリン	3,195,500円	1,917,300円（60％）	1,533,840円（48％）	1,118,425円（35％）
S-Z	ハイブリッド	3,929,200円	2,553,980円（65％）	2,161,060円（55％）	1,571,680円（40％）
S-Z	ガソリン	3,579,400円	2,219,228円（62％）	1,825,494円（51％）	1,360,172円（38％）

新型ノアの値引き交渉は以下のポイントに注意することが重要です。

すべての交渉術を完璧にこなすのは難しいものですが、自分ができる範囲で工夫して取り入れていくことが大切です。ただし、値引きだけにこだわりすぎると、結果的に支払い総額が高くなってしまうケースもあるため注意が必要です。

本当に意識したいのは、新車の値引き交渉そのものよりも、今乗っている車を少しでも高く売る工夫です。売却の方法を変えるだけで、値引き以上に総支払額を下げられるケースは珍しくありません。

特に、ディーラーの下取りに任せるのではなく「車一括査定」を使って複数の買取業者に査定してもらうことで、想像以上の価格差が生まれることもあります。

そのため、売却方法を見直すだけでも大きなメリットを得られる可能性があります。

ノアへの買い替えを検討しているなら、まずは今の愛車をできるだけ高く売ることが大切です。購入時の値引き交渉よりも、下取りや買取の工夫次第で支払総額を大きく減らせるケースが多いからです。

とくに「ディーラー下取り」だけに任せるのではなく、「車一括査定」を利用して複数の買取業者から査定を受けるのがおすすめです。業者同士が競い合うことで査定額が上がりやすく、結果的に高値での売却につながります。

実際にノアへ乗り換える際、査定額の差が数十万円に広がることも珍しくありません。乗り換え費用を少しでも抑えたい人にとって、車一括査定は非常に効果的な方法といえるでしょう。