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スタイリッシュなデザインと扱いやすいサイズで大人気のヤリスクロスですが、アクティブに使いたいユーザーにとって気になるのが「自転車は積めるのか?」という問題です。
コンパクトSUVであるヤリスクロスの荷室は、工夫次第でロードバイクの積載は可能ですが、ママチャリとなると一筋縄ではいきません。
本記事では、車種別の積載シミュレーションから、車内を傷つけないコツ、さらにはルーフやヒッチを活用したキャリアスタイルまで徹底解説します。
ヤリスクロスの荷室サイズと自転車積載の現実
トヨタの大人気コンパクトSUVであるヤリスクロスに、自転車のような大型の荷物を積載する際には、事前のシミュレーションが不可欠です。ボディサイズ自体がコンパクトであるため、ミニバンやワンボックスカーのように「何も考えずにそのまま積む」ということは物理的に難しいでしょう。
以下では、自転車を積む際に障壁となるポイントについて解説していきます。
荷室寸法から見る積載の限界ライン
ヤリスクロスの荷室は、リアシートを倒した状態での奥行きが約1,740mm(フロントシートを通常位置とした場合)確保されています。一般的なロードバイクの全長が約1,700mm前後であることを考慮すると、数値上はギリギリ収まるように見えますが、ここで問題となるのが「開口部の高さ」と「天井の低さ」です。
荷室の開口部高さは約850mmとなっており、自転車のハンドル位置やサドル位置が高い場合、そのまま挿入しようとすると天井に干渉してしまいます。そのため、26インチ以上の自転車を積む場合は、基本的に「前輪を外す」あるいは「横に寝かせる」といった工夫が必須条件となります。特にハンドル幅が広いクロスバイクやMTBの場合は、積み込み角度の調整も重要になります。
アジャスタブルデッキボードの活用と段差対策
ヤリスクロスの2WDガソリン車およびハイブリッド車には、荷室の床面高さを2段階に調整できる「アジャスタブルデッキボード」が装備されています。自転車を積載する場合、このボードの使い方が重要です。
ボードを上段にセットすれば、倒したリアシートとフラットな面が生まれるため、自転車を滑らせて奥まで押し込むことが容易になります。一方で、天井とのクリアランスが厳しくなるため、ハンドルなどが干渉する場合は、あえてボードを下段にする、もしくは取り外して床面を下げることで高さを稼ぐ必要があります。
4WD車やスペアタイヤ装着車にはこのボードがなく、段差が生じるため、クッションなどで段差を埋める工夫が求められます。
ヤリスクロスへの自転車の積み方とコツ
前述の通り、ヤリスクロスに自転車を積むためには、車種に応じた適切な準備と手順が必要です。無理やり押し込もうとすると、内装のプラスチックパーツを傷つけたり、最悪の場合はリアガラスを破損させたりするリスクがあります。
以下では、自転車のタイプ別に「ロードバイク・クロスバイク」「ママチャリ」「折りたたみ自転車」の3パターンに分けて、具体的な積載アプローチを解説します。
ロードバイク・クロスバイクの場合
クイックリリースやスルーアクスルで、前輪が容易に脱着できるロードバイクやクロスバイクは、ヤリスクロスへの積載相性が比較的よい車種です。手順としては、まずリアシートを前倒しにし、助手席を一番前までスライドさせて背もたれを前に倒します。
次に自転車の前輪を外し、サドルの高さを一番下まで下げるか、可能であればサドルごと抜き取ります。 この状態で、リアゲートからフロントフォーク(前輪がついていた部分)を先頭にして車内へ入れます。
車体は立てたまま固定するのが理想ですが、天井高が足りない場合は、ディレイラー(変速機)を上側にして慎重に横倒しにします。ハンドルを切った状態で前席の隙間に収めるのがコツです。
ママチャリの場合
一般的な26インチや27インチのママチャリをヤリスクロスの車内に積むのは、非常に難易度が高い作業となります。ママチャリは前輪を簡単に外せない構造のものが多く、重量も20kg近くあるため、分解せずにそのまま積む必要があるからです。
どうしても積載しなければならない緊急時の方法としては、助手席を最大限リクライニングさせて寝かせ、自転車のハンドルを90度曲げた状態で、助手席側からリアにかけて斜めに押し込む形になります。ただし、この方法は視界が悪化するうえに、内装を汚損するリスクが極めて高いため、日常的な積載手段としては推奨できません。
折りたたみ自転車の場合
折りたたみ自転車であれば、ヤリスクロスの荷室容量でも余裕を持って積載することが可能です。折りたたんだ状態であれば、リアシートを倒さずともラゲッジスペースに収まるモデルも多く、4名乗車を維持したまま自転車を運べる点は大きなメリットです。
ただし、折りたたみ自転車は接地面積が小さく不安定になりやすく、走行中のカーブやブレーキで転倒しやすいため注意が必要となります。積載時は折りたたみ機構が勝手に開かないように、しっかりと固定しましょう。
車内積載時の必須アイテムと傷防止テクニック
自転車を車内に積む際、最大の懸念事項となるのが「愛車へのダメージ」と「汚れ」です。自転車の金属パーツは想像以上に硬く鋭利であるため、少し擦れただけでも車の内装パネルに深い傷をつけてしまいます。
以下では、車と自転車の双方を守り、快適なドライブを楽しむためのアイテムと手法について解説します。
車内を汚さないための養生グッズと配置
積載前の準備として、荷室全体を覆うことができる「ブルーシート」や「レジャーシート」を敷くことがおすすめです。さらに、専用の「ラゲッジトレイ」があれば、防水性が高く泥汚れを簡単に洗い流せるため重宝します。
特に注意が必要なのが、チェーンやスプロケット(ギア)周りの油汚れです。これらがシートの布地に触れるとシミになって取れません。不要になった毛布やタオルでチェーン周りを包むか、専用の「チェーンカバー」を装着するなどの対策が考えられます。
走行中の揺れを防ぐ固定方法
走行中に自転車が動いてしまうと、内装の破損だけでなく、運転者の集中力を削ぐ原因となり大変危険です。ヤリスクロスの荷室には四隅に「ユーティリティフック」が装備されていますので、これを活用するのがおすすめです。
ホームセンターやカー用品店で入手できる「タイダウンベルト(ラッシングベルト)」や「バンジーコード(ゴム紐)」を使用し、自転車のフレームとフックを強固に連結させます。自転車を横倒しにする場合は、下になったペダルが床に食い込まないよう位置を調整し、上になった車輪が暴れないようにベルトで抑え込みます。手で揺すってみて、車体と一体化して動かない状態になるまで締め込むことが重要です。
車内が無理なら「外部キャリア」という選択肢
「車内が汚れるのは絶対に避けたい」「乗車定員を減らしたくない」といった場合には、車の外に自転車を積載する「外部キャリア」の導入がおすすめです。
以下では、代表的な3つのキャリアタイプについて、それぞれの特徴とヤリスクロスへの適合性について解説します。
ルーフキャリア
車の屋根の上にベースキャリアを設置し、その上にサイクルアタッチメントを取り付ける方法です。最大のメリットは、車内スペースを一切犠牲にせず、汚れも気にしなくて良い点です。見た目も非常にアクティブで、SUVらしさが際立ちます。
しかし、ヤリスクロスは全高が1,590mmあり、そこに自転車を載せると2.5m近い高さになります。立体駐車場や高架下などの高さ制限には、細心の注意を払わなければなりません。
ヒッチキャリア
車両後部のフレームに「ヒッチメンバー」と呼ばれる牽引装置を取り付け、そこにサイクルキャリアを装着する方法です。欧米では主流のスタイルで、近年日本でも人気が高まっています。
この方法の最大の利点は、積み下ろしの楽さにあります。低い位置で固定できるため、女性や小柄な方でも重量のあるマウンテンバイクなどを容易に積載可能です。また、空気抵抗の影響も受けにくいというメリットもあります。
リアゲート式キャリア
リアハッチ(バックドア)にフックを掛けて、ベルトで固定するタイプの簡易キャリアです。ルーフキャリアやヒッチキャリアに比べて導入コストが安く、取り付けも比較的容易であるため、手軽に外部積載を始めたい方に選ばれています。
ただし、キャリアと自転車の重量がすべてリアゲートのヒンジやパネルにかかるため、積載重量には厳しい制限があります。
まとめ
ヤリスクロスに自転車を積むことは、工夫次第で十分に可能です。ロードバイクなら前輪を外して車内へ、ママチャリなら外部キャリアを活用するなど、自転車の種類と頻度に合わせて最適な方法を選択することが重要です。
まずはご自身の自転車のサイズを測り、積載のシミュレーションをすることから始めてみてください。
よくある質問
Q1.自転車を積むと内装が泥で汚れませんか?
A.対策をしなければ、汚れる可能性が高いです。汚れ防止のためには自転車全体を包み込む「輪行袋」を使用する方法が考えられます。これにより泥や油が車内に付くのを防げます。輪行袋がない場合は、厚手のブルーシートを荷室全体に敷き詰め、さらにタイヤカバーやチェーンカバーを装着して、汚れの発生源を物理的に覆うことがポイントです。
Q2.ヒッチキャリアで自転車を積むのは違反になりませんか?
A.キャリア自体の装着は合法ですが、自転車を積んだ状態で「ナンバープレート」や「灯火類(ブレーキランプ・ウインカー)」が隠れてしまうと、道路交通法違反(番号表示義務違反など)となります。
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