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中古車における修復歴の定義と基準は?購入時の注意点とメリットを解説

中古車 修復歴

中古車における修復歴の定義と基準は?購入時の注意点とメリットを解説

車の購入を考えるとき、できれば新車を購入したいけど、「費用の節約をしたいから中古車の購入でもいいかも」と考える方も少なくありません。
最近では、新車と変わらないような中古車が、店頭に並んでいることもあります。
しかし、見かけはキレイな中古車の中にも、「修理歴」のある車があることをご存じでしょうか。
そういった車は価格が安いので少しでも車購入の費用を抑えたくて中古車を検討している方からすれば大変魅力的なのですが「修理歴がある」と聞くと「事故を起こした車で乗るのは危ないのでは?」と心配になってしまいますよね。
また、「修理歴」と似ている言葉に「修復歴」があり、そちらの方が聞き馴染みがあるという方が多いかもしれません。
この同じような2つの単語にはどういった違いがあり、それぞれ中古車にどのような影響を与えるのでしょうか。
そこで、今回は中古車における修復歴の基礎知識から、購入するメリット・デメリットまでを詳しくご紹介していきます。

目次

中古車における修復歴と修理歴の違い

中古車における修復歴の定義と基準について
中古車における修理歴の定義と基準について

修復歴のある中古車を見極めるポイントと注意点

査定表や検査表を見せてもらう
販売店の口コミを参考にする

修復歴のある中古車を購入するメリット・デメリット

購入費用を抑えられる
売却時の査定額が低くなる
安全性と耐久性が低い

自分の納得する中古車を購入しよう

中古車における修復歴と修理歴の違い

修復歴と修理歴の違い

「修復歴」と「修理歴」は、一見同じように聞こえますが実は明確な違いがあります。それではまず両者の定義からご紹介していきます。

中古車における修復歴の定義と基準について

修復歴のある中古車には、定義基準が一般財団法人日本自動車査定協会によって明確に決められています。
「車にある8か所の骨格部分に修復や交換の履歴がある車」というのがその定義です。
なお「修復」と言えるのはあくまで下記のような骨格といえる部分の修理・交換についてであり、それ以外の修理や交換は、修復歴としてカウントされません。

<車の骨格部分>

•フレーム(サイドメンバー)
•クロスメンバー
•インサイドパネル
•ピラー
•ダッシュパネル
•ルーフパネル
•フロア
•トランクフロア

さらに、骨格部分は溶接加工されている部分のみを指し、ネジ止めされている部位は骨格にあたりません。
つまり、車のボディを擦ったときや、フロントガラスの破損、ドアの破損に対する修理などは上記の骨格部分に該当しないので、例え修復作業が入っていたとしても「修復歴」にはならず、その場合は何か所修理していても「修復歴なし」と判断されるのです。

中古車における修理歴の定義と基準について

修理歴とは、その名の通り車の修理の履歴を指します。
修復歴との違いは、先ほど説明した骨格部分以外の修理の履歴であるということです。
車を擦って表面が削れてしまったときの塗装処理や、フロントガラスなどが割られてしまったので新しいものに変えたなどの修理作業の履歴はすべて修理歴となります。
修理歴は、後々の車の動きに影響が出やすい修復歴と比べると買取価格に影響しにくく、高価格で販売されていることが多いです。
最後に気になる「修復歴」および「修理歴」と事故との関係ですが、どちらも必ずしも事故車とはいえません。
どちらの場合でも、初期不良などの可能性も否定できないからです。
自動車技術は日々進歩しているため、今や修復歴や修理歴があったとしても普通に走る分には問題がない場合がほとんどです。

修復歴のある中古車を見極めるポイントと注意点

修復歴と修理歴のある中古車を見極めるのは、車にある程度知見のある方でも難しいと言われています。
特に車に詳しくない方にとってはハードルが高く、判別を付けるのは困難です。
ここでは、車に詳しくないという方にも分かりやすく「修復歴のある中古車に問題があるかどうか」を見分けるポイントと購入する際の注意点をご紹介していきます。

査定表や検査表を見せてもらう

修復歴の表示は、中古車販売業者の義務ですので表示されないということはありえません!
気になる車を見つけたときは、ぜひ査定表や検査表を見せて頂きましょう。
査定表には修復歴を記載する欄があり、その部分に「R」と書かれている場合は修復歴を示していますので、表記を見つけた際は、修復の詳細を確認しておきましょう。
検査表も同様にチェックしておくのがおすすめです。
表示が義務付けられているにも関わらず、修復歴の表示をしていなかったり、査定表や検査表の確認を拒否したりする販売業者は注意が必要です。
このような悪質な販売業者からの購入を避けるためにも、査定表や検査表の確認は大切です。

販売店の口コミを参考にする

中古車販売業者は年々増えているので、どの販売業者から中古車を購入すればいいか悩無かと思います。
販売店選びは中古車選びと同じくらい重要なポイントと言われています。
せっかく高い金額の買い物をするなら、良い販売業者から購入したいものです。
そんなときに役立つのが販売業者に寄せられた生の声である「口コミ」です。
大手ポータルサイトや自社のホームページに記載されている口コミを事前にチェックしてみましょう。
また、口コミの内容だけで判断するのでは無く、口コミの数も重要となります。母数が多くなれば当然悪い口コミも増えます。
注意しておきたい点は口コミの数が少ない店舗です。
口コミの数が少ない店舗ではそれだけ経験が無い可能性が高い為、事前にしっかりと店舗のチェックを行い、第三者の意見を参考にする事で販売店選びに失敗しにくくなります。
また、全国に店舗展開している業者だとある程度店舗による差が出てきますので、必ず実際に利用する自宅近くの店舗の口コミを参考にするのがおすすめです。
近くの店舗の口コミを知りたい場合は、店舗名を入力して検索してみると口コミを閲覧できます。

修復歴のある中古車を購入するメリット・デメリット

最後に、修復歴のある車を購入するメリットとデメリットについてご紹介していきます。

購入費用を抑えられる

修復歴のある中古車を購入するメリットは、車の購入費用を安く抑えられることに限ります。
修復歴のある車は、どうしても査定価格が下がるため、販売価格もそれに応じて低くなります。
しかし、圧倒的に相場からかけ離れた安さで販売されている中古車は事故歴があったり、大規模な修復や修理をしている場合もあります。
修復歴を表示することは中古車販売の義務であると先ほど紹介しましたが、残念ながら事故歴については修復歴と違い、告知や表示の義務がありません。
安いからと言って即購入するのではなく、安い理由をヒアリングすることが大切です。ヒアリングをしっかり行い、納得した上での購入を心がけましょう。

売却時の査定額が低くなる

修復歴のデメリットとしては、再度車の買い替えを行う際にその車を売りに出そうとすると査定額が低くなる傾向にあることが挙げられます。
車の売却時に今までの修復履歴の申告をせずに売却した場合、「瑕疵担保責任」が発生します。
少しでも高額で売却したいがために修復歴を隠して売却し、その後車に不具合や多額の修理費が発生した場合、損害賠償として修理費などを請求されることになります。
瑕疵担保責任に関するトラブルは意外にも多く起きています。
そのようなトラブルを回避するためにも、売却の際は隠さず修復歴があることを伝えましょう。

安全性と耐久性が低い

修復歴のある車のほとんどは走行に問題はありませんが、修復歴のない車に比べると安全性や耐久性が低くなることもデメリットの一つです。
ほとんどの場合、試乗することで違和感を感じ取れるので、不安が残る場合は購入を控えたり、別の中古車の購入を検討してください。
子どもを乗せる機会が多い、あるいは高頻度で長距離運転するといった場合には修復歴のある車は避けた方が安心です。

自分の納得する中古車を購入しよう

修復歴がある車は、車にかかる初期費用を抑えたい方には最適かもしれません。
しかし、安い価格に飛びついてトラブルになることもあるので購入は慎重に行うのが大切です。
車は人生の大きな買い物の一つです。
自分だけが乗る車でなく、家族が乗る車であれば安全性も十分考慮しなければなりません。
中古車を選ぶ際は、事前にリサーチを十分行いその車に乗る全員が納得した上で購入するのがいいでしょう。

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