買取情報
長年乗っていた車を手放す方の中には「買取できるのか」と疑問に思う方もいるでしょう。
実は、車に問題があったり、法的な理由があったりすると、「買取できない」と判断されるケースもあります。
本記事では、買取を断られる主な理由や、そんな車の処分方法、お得に手放すコツまで詳しく解説します。
「買い取ってもらえない=価値ゼロ」ではありません。
車の処分で損をしないためにも、最後まで読んで正しい選択をしましょう。
目次
車が「買取できない」と言われる6つのケース
法的に買取できないケース ローンを完済していない車 必要書類が揃っていない車 税金が未納状態 所有者が自分ではない車 車に問題があるケース 値段がつかない車 車の鍵が手元にない
買取できない車の処分方法
ディーラーに下取りに出す 中古車買取業者に買取依頼する 廃車買取業者に買取依頼する 自分で廃車にする もっとも買取が見込める業者は廃車買取業者
買取できない車を処分依頼する際の手続きの手順と必要書類
買取できないと言われた車を高額買取するためのポイント
複数の買取業者に査定を依頼する 無料で対応してくれる業者を選ぶ 買い取ってもらいやすい時期をえらぶ 車内外を掃除しておく 純正パーツも査定の際に準備しておく 車に関する書類を準備しておく 還付金について確認しておく
まとめ
車が「買取できない」と言われる6つのケース
車を売却する際に「買取できない」と言われるケースには、大きく分けて「法的に買取できないケース」と「車に問題があるケース」の2つに分けられます。 しかし、買取できないといっても条件を満たせば可能になるケースがほとんどです。 まずは、それぞれの買取できないケースと解消方法をみてきましょう。
法的に買取できないケース
法的に買取できないケースには、以下の4つが挙げられます。
ローンを完済していない車
車を購入する際にローンを組んで買う方も多いと思いますが、この場合の所有者はローン会社やディーラーです。 車の売却は、基本的に所有者以外の方はできませんので、先にローンを完済し、その後に名義変更する必要があります。 しかし、業者によっては買取金額をローンに充てることが可能ですので、ローンが残っている旨を相談すると買取できるケースもあります。
必要書類が揃っていない車
車を買取する際は、いくつかの書類が必要ですが、準備できない場合は買取できません。 具体的には、以下の書類が必要となりますので、必ず準備しておきましょう。
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なお、紛失して手元にない場合は再発行が必要ですので、買取する前に手続きしておきましょう。
税金が未納状態
車を買取する際は名義を業者に移す必要があり、その際に自動車納税証明書が必要です。 自動車納税証明書は自動車税を納めなければ発行されない書類のため、ない場合は車の買取は不可となります。 なお、自動車税の納め方は金融機関や都道府県税事務所などに決められた金額を支払うことで完了します。 また、自動車税の納付書を紛失した場合は、普通車が都道府県税事務所、軽自動車が市区町村の窓口で再発行してもらえます。
所有者が自分ではない車
ローンの残っている車のところでも紹介しましたが、車を買取する際は基本的に自分が所有者でなければなりません。 以下に挙げられるケースでは、先に名義変更する必要があります。
- 所有者が家族や知人
- 所有者がいない(亡くなっている)
- 所有者が意思決定できない場合
なお、名義変更する際の必要書類はケースによって異なりますので、業者や弁護士などに相談することをおすすめします。
車に問題があるケース
車に問題があるケースは、以下の2つが挙げられます。
値段がつかない車
値段がつかない車は、買取しても会社にとってマイナスとなるため、買い取ってもらえません。 たとえば、以下の状態の車は再販しても売れ残りしやすいことから、買取できないと言われることが多いです。
- 修復歴車
- 水没車
- 不動車
- 改造車
これらの車は、買取できても処分する費用や手間がかかることから、買取できないと言われる場合が多い傾向です。
車の鍵が手元にない
車の買取には、エンジンが正常に稼働するかも重要な判断基準となります。 車の鍵が手元にない場合は「エンジンが正常に稼働しない」と判断されるため、買取できない場合が多いです。 業者によっては鍵がなくても買取してくれるケースもありますが、査定額に大きく影響したり、運搬費がかかったりするのでおすすめしません。 なお、紛失した場合はディーラーもしくは鍵業者に依頼することで作成できますので、買取前に作成しておきましょう。
買取できない車の処分方法
冒頭で、買取できないと言われた車でも業者や条件によっては、買取できる場合があります。 以下に4つの処分方法を紹介しますので、自分に合った業者に依頼しましょう。
ディーラーに下取りに出す
ディーラーは新車購入が条件となるため、新車を購入する予定のある方におすすめの処分方法です。 しかし、買い手がつかないと判断されるような車でなければ、価格がつかないことも多く、お得に買取できるとは言えないでしょう。
中古車買取業者に買取依頼する
中古車買取業者は、中古車の買取に特化した業者です。 販売経路が多いところが特徴で、さまざまなケースの車に対応できますので、買取できなくても相談に乗ってくれるでしょう。 また、再販できるパーツごとに買取してくれる場合もあります。
廃車買取業者に買取依頼する
廃車買取業者とは、廃車を専門に取り扱う買取業者のことです。 パーツごとの買取や海外への再販、そして資源として買取もできるところが特徴で、値段がつかない車でも買取してくれます。 そのため、ディーラーや中古車買取業者で買取できないと言われた場合は、廃車買取業者に依頼するのをおすすめします。
自分で廃車にする
自分で廃車にする場合は、解体業者に依頼しますが、業者によって資源として買取してくれる場合があります。 しかし、解体費用が差し引かれたり、手続きも自分で行う必要があったりするため、手間や費用が必要になります。 場合によってはマイナスとなりますので、どうしても自分で行いたい場合以外は業者への依頼がおすすめです。
もっとも買取が見込める業者は廃車買取業者
ここまで4つの処分方法を紹介してきましたが、もっとも買取が見込まれる業者は廃車買取業者です。 廃車買取業者は、パーツごとの買取や海外への再販、資源として買取してくれるので、車に値段が付きやすいです。 また、廃車にかかる費用や手続きもすべて無料で任せられるので、実質0円以上で買取可能です。 ただし、走行可能な場合はディーラーや中古車買取業者のほうが高額買取が期待できますので、車の状態によって依頼する業者を選びましょう。
買取できない車を処分依頼する際の手続きの手順と必要書類
買取できない車を処分する際は、自分で行うよりも業者に依頼する方が手間や時間をかけずに済みます。 しかし、必要な手順を踏まなかったり、必要書類が準備できなかったりすると、かえって手間がかかる可能性がありますので、事前に確認することが重要です。 具体的な手順や必要書類は、以下の表の通りです。
廃車方法 | 普通車 | 軽自動車 |
---|---|---|
必要書類 |
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手続きの流れ |
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所有者が自分でない場合は名義変更が必要となりますので、先に済ませておきましょう。
買取できないと言われた車を高額買取するためのポイント
買取できないと言われた車は買取価格が安くなると思われがちですが、いくつかのポイントに気をつければ高額買取が期待できます。 以下に7つのポイントを紹介しますので、買取依頼する際の参考にしてください。
複数の買取業者に査定を依頼する
車の査定方法は業者によって異なり、加えて買取金額も変わることが多いです。 そのため、最低でも3社程度から見積もりをとり、相場を確認することが重要です。 また、相見積もりをとれば、業者同士で競わせることも可能ですので、金額アップが期待できるでしょう。
無料で対応してくれる業者を選ぶ
車の買取は、業者によって手数料や配送費用などが異なります。 かかる金額は多いほど買取金額が低くなりますので、できれば無料で対応してくれる業者を選びましょう。 無料で対応してくれる業者を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
- 廃車費用はかかるか
- 配送料はかかるか
- 手続きの費用はかかるか
買い取ってもらいやすい時期をえらぶ
車を安く購入できる時期はありますが、同時に買取時も買取しやすい時期があります。 具体的には、3月や9月といった決算期がおすすめです。 この時期は、車の需要が高くなる時期であり、また業者にとっても売上を伸ばしたい時期となります。 需要が高いことで業者も少々車の価格を挙げてでも買取したいと考えていますので、決算期を狙って買取依頼しましょう。
車内外を掃除しておく
車を買取する際は、車内外をきれいに掃除しておくと、査定員の印象アップに繋がり、買取価格が上がる可能性があります。 無理な修理は必要はありませんが、汚れや臭いなどはできる限りなくしておきましょう。
純正パーツも査定の際に準備しておく
車の買取価格は、社外品を付けているよりも純正パーツのほうが高額買取されやすいです。 理由は、中古車市場において純正パーツを取り付けている車の方が人気は高いからです。 交換しなくても問題ないですが、純正品が手元にあるなら準備しておきましょう。
車に関する書類を準備しておく
車の買取は、その車に関する書類を準備しておくこともおすすめです。 具体的には以下の3つの書類を準備しましょう。
- 整備記録簿
- 取扱説明書
- 保証書
整備記録簿は、今までにどんな修繕があったのか、交換されたパーツはどこなのかといった車の情報が記載されており、プラス査定を受けやすいです。 また、取扱説明書や保証書は、車の使い方や車の保証に関する書類なので、あれば査定額アップに繋がるでしょう。
還付金について確認しておく
車の買取や廃車にする際は、残存期間に応じた税金や保険料の還付金が受け取れます。 具体的には、以下が還付されます。
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 任意保険
任意保険については、車の所有者が手続きする必要がありますので忘れず行いましょう。 なお、軽自動車に課せられる「軽自動車税」は、1年払いしかありませんので還付金がないことを覚えておきましょう。
まとめ
本記事では、車が買取できない6つのケースやその処分法、高額買取につなげるためのポイントを紹介しました。 車が買取不可とされるケースでも、条件を満たしたり業者の選び方や売却のタイミングを工夫したりすれば、高価買取につながることもあります。 「どうしたらいいかわからない」という方は、ぜひ本記事の内容を参考にして、ご自身にとって納得できる方法を選んでくださいね。

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