買取情報

車の買取時に、査定金額が減額されるケースは少なくありません。
売却側にとって予期せぬ減額は大きな負担となり、トラブルに発展するリスクも伴います。
こうしたトラブルを避けるためには、減額が起こるケースやその対処法を事前に知っておくことが重要です。
本記事では、減額が発生する代表的なケースや、万が一減額された場合の具体的な対処法について詳しく解説していきます。
安心して車を売却するための参考にしてください。
目次
車の買取では契約後に減額されることがある
減額される主な理由
減額が発生するタイミング
減額が発生したあとの基本的な流れ
車買取の契約後に減額されたときの対処法
減額理由を聞く
責任の所在を明確にする
減額に応じるべきケースと応じなくてよいケース
第三者機関に相談する
キャンセルをする
車買取で減額トラブルを防ぐための事前対策
車の状態を正直に申告する
契約書をよく確認しておく
契約後から引き渡しまでの車の扱いに注意する
信頼できる買取業者に査定を依頼する
複数名で査定に立ち会う
査定時に減額について確認しておく
まとめ
車の買取では契約後に減額されることがある
車の買取において、売買契約が成立したあとに、買取金額の減額を連絡されることがあります。
実際に「契約が終わったのにあとから減額された」という経験をした方は少なくありません。
まずは、減額が生じるタイミングと、そのあとの基本的な流れを押さえておきましょう。
減額される主な理由
まずは、車買取で減額される主な理由から詳しくみていきましょう。
走行機能の不具合があった
車の重要な部品に不具合があると、買取額が大幅に下がることがあります。
たとえば、エンジンやトランスミッション、ブレーキといった機関系の不具合が該当します。
これらは車の走行に直接影響するため、重大な問題として扱われることが多いです。
しかし、これらの不具合は初回の査定時には気付きにくい場合も多く、後から発覚するケースも珍しくありません。
そのため、引き取り後の詳しい検査で問題が見つかった場合、業者は減額を提案してくることがあります。
修復歴があった
修復歴のある車とは、事故や災害で車体の骨格部分に損傷があり、その部分が修理や交換によって修復された経歴がある車を指し、修復歴の有無は査定額に大きく影響します。
とくにフレーム部分の修復があると、車の安全性や再販価格が低くなるため、減額対象となることが多いです。
なお、現状車(未修復車)でも、後からフレーム損傷が発覚した場合は修復歴とみなされ、査定額が変わる可能性があります。
事故歴があった
事故歴とは、車両のフレーム以外の部分に対して修理や交換が行われた記録のことです。
たとえば、ボディのキズやヘコミ、外装パーツの交換などが含まれます。
修復歴にはあたらないため、査定時に軽視されることもありますが、後から事故歴が確認されると再販価格が下がるため、減額を要求されるケースも少なくありません。
事故歴は買取後の細かな点検で発見されやすいため、事前に申告しておくことがトラブル回避に繋がります。
冠水歴があった
冠水歴とは、台風や洪水、ゲリラ豪雨などで車が水没した経験があることを指します。
外観から判断するのが難しいため、初回の査定時には見逃されることがありますが、車を引き取った後の詳細な点検で、内部に冠水の痕跡が見つかるケースも少なくありません。
冠水車とみなされると車両価値が大幅に下がるため、減額される可能性が非常に高いです。
冠水歴のある車は再販も難しくなることが多く、減額だけではなく契約がキャンセルになることもあります。
メーターの交換や改ざんがあった
走行メーターの交換や改ざんは、車両価値に大きく影響を及ぼします。
メーターが交換された場合、正確な走行距離が不明になるため、車両の信頼性が下がります。
また、走行距離の改ざんは違法行為となるため、買取業者としては査定額の大幅な減額を行うか、買取を拒否することも多いです。
改ざんが疑われる車両には「走行距離計交換車」や「改ざん車シール」が貼られることもあるため、事前に申告しておくことが大切です。
雹害歴があった
雹害歴とは、雹(ひょう)による車体の損傷がある車を指します。
とくにボンネットやルーフに小さな凹みが残ることが多く、修理されていない場合は評価が大きく下がります。
雹害は修理しても修復歴や事故歴に該当することがあり、再販時の価値が低く見積もられる場合が多いです。
査定時には気付かれにくい点ではありますが、買取後の細かなチェックで発覚すると、減額されることも少なくありません。
減額が発生するタイミング
減額の連絡が行われるタイミングとして多く見られるのは、車を引き渡してから買取代金が入金されるまでの間です。
買取業者は車を引き取ったあと、再販に向けて自社または提携する整備工場で詳しい点検・整備を実施します。
この過程で、初回の査定では確認しきれなかった不具合や問題が発覚した場合、修理費用に相当する額が買取額から差し引かれることがあります。
ごくまれに入金後しばらく経ってから連絡が来るケースも見られるため、引き渡し後も状況に注意しておく必要があります。
減額が発生したあとの基本的な流れ
減額が発生したあとの基本的な流れは、以下のようになります。
- 減額の具体的な理由を確認する
- 理由が正当かどうかを判断する
- 不当な理由と判断した場合は、必要に応じてキャンセルを申し出る
- 解決しない場合は、第三者機関への相談を検討する
最初のステップとして、減額の具体的な理由を確認します。
どの箇所にどのような問題があったのかを業者に説明してもらい、可能であれば実車を見ながら確認することが重要です。
次に、その理由が正当かどうかを判断します。
詳しくは後述しますが、業者の査定で見落とされた問題を理由に減額を求められているのであれば、必ずしも応じる必要はありません。
最後のステップとして業者との話し合いを進め、キャンセルの検討や第三者機関への相談といった選択肢に移ります。
車買取の契約後に減額されたときの対処法
契約後に減額を求められた場合、感情的になってしまうと交渉が難しくなるため、落ち着いて行動する必要があります。
冷静に動くためにも、以下に挙げた対処方法を押さえておきましょう。
減額理由を聞く
減額の連絡があった場合にまず最初に行うべきことは、具体的な理由を詳しく確認することです。
どの部分に問題があったのか、再査定の結果どのような不具合が発見されたのか、業者に納得がいくまで説明を求めましょう。
不当な理由による減額であれば、すぐに応じる必要はありません。
基本的に、売買契約が成立した時点で、査定士による評価が反映された金額で契約が確定しているはずです。
したがって、契約後の一方的な減額は法的に認められないことが多く、減額に同意する前に慎重に判断することが重要です。
責任の所在を明確にする
減額の場合、その責任がどこにあるのかを明確にすることが大切です。
不具合が発見されたとしても売主の申告漏れによるものであるのか、あるいは業者の査定ミスであるのかによって対応が異なります。
売主が事前に認識していなかった不具合が見つかった場合でも、意図的に隠していなければ、売主の責任とはならない場合があります。
契約時には、査定士が車両の状態をしっかり確認し、そのうえで契約が結ばれていることを踏まえると、業者側に責任があると主張できることもあるでしょう。
業者側が事前に行った査定に不備があった場合は、売主としては減額を受け入れる義務はないと考えられます。
減額に応じるべきケースと応じなくてよいケース
減額に応じるかどうかは、責任の所在がどこにあるかによって異なります。
査定時に、売主が修復歴や事故歴などの情報を意図的に告知しなかった場合、民法上の「契約不適合責任」を問われる可能性があるため、減額交渉への対応が必要です。
一方で、売主が知りうる情報をすべて正直に申告していた場合、一方的な減額に応じる義務はないと考えられます。
査定士がプロとして点検を行ったうえで契約を結んでいるため、あとから問題が指摘された場合は、買取業者の査定不備とされる可能性があります。
対応を決める前に、減額の根拠となる証拠や詳細な説明を求めて、どちらのケースにあたるかをしっかりと見極めましょう。
第三者機関に相談する
買取業者との話し合いで解決が見込めない場合、第三者機関への相談が有効な手段となります。
たとえば、国民生活センター(消費生活相談窓口)は、中古車売買に関するトラブルも取り扱っており、公正な立場からのアドバイスを受けることが可能です。
また、一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)が運営する「車売却消費者相談室」も、買取価格の減額トラブルに対応した相談窓口として活用できます。
相談の際はスムーズに状況を伝えるため、契約書・査定書・業者とのやり取りの記録(メールや通話内容のメモなど)をあらかじめ整理しておきましょう。
明確なトラブルが発生していなくても、業者に不審な点を感じたときは、早めに相談することが大切です。
キャンセルをする
減額の通知を受けた場合には、契約自体のキャンセルも選択肢のひとつです。
減額幅が大きい場合や説明に納得がいかない場合は、他の業者に査定を依頼した方が高い価格で売却できる可能性があります。
契約時にはキャンセル料に関する規定が記載されていることが多いため、事前に確認しておくことが大切です。
また減額後に納得がいかない場合、業者と交渉してキャンセル料を免除してもらうことも可能な場合があります。
そのため、冷静に状況を判断して必要であれば契約解除を申し出ましょう。
車買取で減額トラブルを防ぐための事前対策
車買取の減額トラブルを防ぐためには、査定時以外の場面でも対策を講じておく必要があります。
事前の対処も含めて、押さえておくべきポイントを解説していきましょう。
車の状態を正直に申告する
査定額が下がることを恐れて、修復歴や事故歴の有無などを黙っていると、あとから減額を求められた際に、売主側の責任として扱われるリスクがあります。
そのため、知っている情報はすべて正直に伝えることが、契約後のトラブル回避においてもっとも基本的かつ重要な対策です。
修復歴に該当するか判断が難しい場合でも、修理した箇所や状況は確実に伝えておきましょう。
複数名で査定に立ち会うことで、発言内容に関する売主側の主張を裏付ける材料となります。
契約書をよく確認しておく
契約書には、買取金額やキャンセル条件、引き渡し日など、買取に関わる重要な取り決めが記載されています。
サインする前にすべての項目を読み込み、以下の内容も含めて、不明点がある場合は必ず確認するようにしましょう。
契約書の買取金額
契約書に記載されている買取金額が、口頭や査定書で提示された金額と一致しているか確認しておきましょう。
査定額には有効期間が設けられていることが多く、一般的には3日〜7日程度とされています。
有効期間内であっても、契約書の記載金額が実際の合意額と異なっている場合は、トラブルにつながる恐れがあるため注意が必要です。
自動車税の還付金や諸費用の取り扱いについても、契約書上で確認しておくことが重要です。
キャンセル条件・キャンセル料
契約後に何らかの事情でキャンセルが必要になった場合、業者によっては違約金が発生することがあります。
契約前にキャンセル料の有無と金額の上限を確認しておくことで、万が一のときに冷静に対応することが可能です。
なお、業者の査定ミスが原因で減額交渉が発生したケースでは、キャンセルの可否以前に減額に応じる必要がない場合もあります。
契約不適合責任の期間
2020年4月の民法改正により、以前の「瑕疵(かし)担保責任」は「契約不適合責任」へと名称・内容が変更されました。
売却した車が契約内容に適合していない場合に売主の責任が問われ、買主(買取業者)は追完請求・代金減額請求・損害賠償請求・契約解除請求という4つの権利を行使できます。
適用期間は、不適合の内容を知った時点から原則1年以内とされていますので、契約書に記載されている内容を確認し、不明点がある場合は業者に確認してから署名するようにしましょう。
名義変更の時期
車を売却したあとは名義変更の手続きが必要となり、通常は買取業者が代行します。
ただし、名義変更にかかる費用をどちらが負担するかは業者によって異なるため、契約書上で明記されているかどうかを確認しておきましょう。
名義変更が完了するまでの間、法律上の所有者は旧所有者のままとなるため、手続きの時期についても確認しておくと安心です。
引き渡し日・入金日時
引き渡し日や入金日時も、契約書に明記されているかを確認しておきましょう。
入金は、車両の引き渡しから7日〜10日程度で行われるのが一般的ですが、具体的な日数は業者によって異なります。
入金口座や支払い方法についても事前に確認し、認識のずれが生じないようにしておきましょう。
契約後から引き渡しまでの車の扱いに注意する
売買契約が成立してから実際に車を引き渡すまでの間は、車の状態に十分注意しておく必要があります。
新たな傷やへこみが生じた場合、追加の減額理由として指摘される恐れがあるので注意が必要です。
引き渡し日までの車の使用は最小限にし、車体に不必要なダメージを与えないよう心がけましょう。
駐車場所の選択にも気を配り、盗難やいたずらへの対策も含めて、丁寧に扱うことが求められます。
信頼できる買取業者に査定を依頼する
車の買取業者は数多く存在するため、どの業者に査定を依頼すれば良いか迷う方も多いでしょう。
とくに初めて車を売却する方は、実績の豊富な業者を選ぶことがポイントです。
買取実績は、その業者の信頼性を示す重要な指標となります。
そのため、まずは公式サイトでの実績や過去の取引事例を確認しましょう。
また、実際に利用したユーザーの口コミや評判も重要な参考情報となります。
ただし、インターネットの口コミには信憑性に欠けるものも含まれているため、あくまで参考程度にとどめておきましょう。
複数の情報源を比較して、信頼できる業者かどうかを判断することが大切です。
複数名で査定に立ち会う
査定時には、一人で立ち会うよりも、家族や友人に同席してもらうと良いでしょう。
とくに車の知識が少ない場合は、車に詳しい方がいると査定士とのやり取りがスムーズです。
複数の人がいれば、聞き漏れや見落としを防ぐことができ、査定の内容を正確に把握できます。
また、業者の説明に対する疑問をその場で質問できるため、査定後のトラブルを避ける助けとなります。
査定時に減額について確認しておく
査定時には、買取額に集中しがちですが、減額の可能性やその条件を確認することも重要です。
業者によっては、契約成立後に減額しない方針のところもあれば、市場価格の変動や引き渡し遅延で減額する規定を設けている場合もあります。
契約書には、減額条件が明記されていることが多いため、事前に質問して明確にしておくことが大切です。
確認を怠ると、後から減額されるリスクがあるため必ず確認しておきましょう。
まとめ
車の買取で契約後に減額が発生することは珍しくなく、引き渡しから入金までのタイミングで業者から連絡が入るケースは少なくありません。
減額を求められた場合、まずは冷静に理由を確認し、売主として申告漏れがなかったかを振り返ることが重要です。
業者との話し合いで解決しない場合、国民生活センターやJPUCの車売却消費者相談室といった第三者機関を早めに頼ることで解決につなげられる可能性があります。
正直な申告・複数人での査定立会い・契約書の入念な確認といった事前の備えが、減額トラブルを防ぐためのポイントです。
契約前から丁寧な準備を心がけて、安心して取引できる車の買取契約を実現させましょう。
よくある質問
Q1.減額トラブルになったらどうすれば良い?
契約後に減額を要求され納得がいかない場合は、まずは買取業者としっかり話し合いましょう。
それでも解決しない場合は、第三者機関に相談してください。
具体的には、一般社団法人日本自動車購入協会や国民生活センターなどが対応してくれます。
特に悪質な業者に対して第三者機関が介入することで、公正な判断を得ることができ、トラブルの解決につながります。
Q2.減額されないためにはどうすれば良い?
減額トラブルを避けるには、信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。
そのためのひとつの基準として、日本自動車流通研究所(JADRI)加盟業者を選ぶ方法があります。
JADRIへの加盟には、「法人設立5年以上」「メーター改ざん歴がない」などの厳しい基準があり、信頼できる業者が多いです。
もし、JADRI加盟業者とトラブルが発生した場合でも、JADRIに相談することで安心して対応が可能です。
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