買取情報

輸入車を売却しようとした際、想像より査定額が低かったと感じるケースがあります。
この現象は輸入車特有の市場構造によるもので、損をしないためには適した売却方法の選択や事前の準備が必要です。
そこで本記事では、輸入車の相場が下がりやすい理由や業者選びのポイント、高く売却するためのコツなどを解説していきます。
並行輸入車・逆輸入車の注意ポイントも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
輸入車は高く売却できない?
高く売却できるかは個々の状況による
輸入車の買取相場が安くなりやすい理由
中古車市場の需要が少ない
販路に制約がある
修理・整備にコストがかかる
リセールバリューが高くなりやすい車種の特徴
定番のボディカラー
人気のパッケージオプションを装備
ボディタイプが本格SUV
輸入車の売却方法と選び方
ディーラーによる下取り
輸入車専門買取店
一括査定サービス
オークション代行
委託販売
廃車買取
輸入車を高く売却するためのコツ
洗車・消臭を丁寧に行う
純正オプションがあるならアピールする
整備記録簿を用意しておく
純正パーツ・付属品を用意しておく
複数の業者に見積もりを出してもらう
モデルチェンジ・走行距離の節目を先読みしておく
並行輸入車・逆輸入車を売却するときのポイント
並行輸入車・逆輸入車の定義
並行輸入車・逆輸入車はリセールバリューが悪い傾向にある
高く売却するためのポイントは業者選び
まとめ
輸入車は高く売却できない?
輸入車は、実際に買取相場が安くなりやすいと言われていますが、輸入車のすべてが高く売却できないのでしょうか。
まずは、輸入車の売却に関する基本的な情報について解説していきます。
高く売却できるかは個々の状況による
車が高く売れるかどうかは、車種・年式・状態・売却方法などの組み合わせによって大きく変わります。
輸入車の場合も同様で、高く売却できるかは個々の状況によると言えるでしょう。
定番のブランドや希少性のあるグレード、高年式・低走行などのモデルは、中古市場でも相応の評価を受けやすい傾向にあります。
重要なのは、自分の車がどのような状態にあり、どこに売却すれば適正な評価を受けられるか見極めることです。
輸入車の買取相場が安くなりやすい理由
国産車と比べたときに、輸入車の査定が安くなりやすいのはなぜでしょうか?
その背景には、以下のような理由があります。
中古車市場の需要が少ない
車の買取価格は、買い取った後にどれだけ早く・いくらで再販できるかが大きく影響します。
日本国内の新車市場において、海外メーカーの輸入車が占める割合を見ると、2025年で数パーセント程度です。
新車としての流通量が限られれば、数年後に中古車として市場に出回る台数も少なく、それを積極的に求める買い手の数も限られます。
輸入車への憧れはあっても中古車での購入を検討する層はそれほど多くないため、販売店においても在庫が長期化するリスクがあり、それが査定額に反映されています。
販路に制約がある
国産の中古車は、国内で売れ残った場合でも、アジアやアフリカ・中東といった海外市場へ輸出する選択肢があります。
これに対して輸入車は、現地でも高級車ポジションで扱われることが多いため、中古の輸入車への需要が特段高いわけではありません。
買取業者にとって国内での再販が中心となりやすく、販路が限られることで在庫リスクが高まり、査定額が控えめになる傾向が見られています。
修理・整備にコストがかかる
輸入車は、故障時に部品を海外から取り寄せなければならないケースがあり、専用の診断機器を持った整備工場の数も国産車に比べて限られます。
買い取った後の整備費用が高く見積もられやすく、その分は査定額から差し引かれるため、売却額が低くなってしまう傾向です。
近年の輸入車は、国産車と比較しても故障率の差はそれほどありませんが、買い手側の維持費がかかるイメージは残っているため、相場を押し上げるほどの効果は見られていません。
リセールバリューが高くなりやすい車種の特徴
全体的な傾向として輸入車の買取相場は抑えられていますが、良好なリセールバリューを期待できている車種もあります。
以下のような特徴を持つ車は、輸入車であっても高く評価されやすい傾向です。
定番のボディカラー
白や黒をはじめとした定番カラーの車は、幅広い層から安定した需要があるため、リセールバリューが高くなりやすいとされています。
同じ車種・年式・走行距離であっても、パールホワイトやブラックといった定番色と、個性的な原色系のカラーで、数十万円程度異なる事例も見られるほどです。
リセールバリューを意識するなら、購入時から万人受けする色を選んでおくとよいでしょう。
人気のパッケージオプションを装備
サンルーフや本革シート、純正ナビゲーションといった人気のメーカーオプションが装備された車は、査定時にプラス評価を受けやすい傾向です。
純正のオプション装備は新車の製造ラインでしか組み込めず、後付けが原則として不可能なため、中古車市場でも希少価値が高まります。
たとえば、メルセデス・ベンツのAMGラインやBMWのMスポーツといった人気スポーツパッケージが、中古車人気が高くリセールバリューも高いモデルとして挙げられます。
ボディタイプが本格SUV
中古車市場では、ランドローバー・ディフェンダーやメルセデス・ベンツGクラスといった本格クロスカントリー系のSUVが安定した高評価を受けています。
アウトドア需要の拡大を背景にSUV全体への関心が高まっており、中古車相場でも堅調に推移しているのが、悪路走破性を持つ本格オフローダーです。
舗装道路の少ない地域がある海外では、実用性・趣味性の面で高い支持を得ているため、国内からの販路も限定されず、値崩れしにくいと言われています。
輸入車の売却方法と選び方
輸入車の売却方法は大きく5種類に分けられます。
以下に挙げたそれぞれのメリット・デメリットを見て、車の状態や優先したい事項に応じて適した売却方法を選びましょう。
ディーラーによる下取り
ディーラーによる下取りとは、新車に乗り換えるタイミングで、購入先のディーラーに現在の車を引き取ってもらう方法です。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
- 売却と購入を一度に済ませられるため手続きを簡略化できる
- 納車日まで乗り続けられるケースが多い
- 買い取った車は業者向けオークションに転売されるケースが多く、中間費用や在庫リスクが差し引かれ査定額が控えめになりやすい
- 新車の値引きと下取り価格が同一の商談に組み込まれるため、どちらの条件が優遇されているのか把握しにくい
乗り換えの流れをスムーズに進めたい方に向いていますが、純粋に売却金額を最大化したい場合は、後述の買取専門店や一括査定のほうがおすすめです。
輸入車専門買取店
輸入車の取り扱い実績が豊富な買取・販売に特化した専門業者に売却する方法です。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
- 一般的な買取店では見落とされがちなプラス評価ポイントを正確に算定できる
- 独自の販売ルートや海外への輸出網を持っていれば、不要な中間手数料を査定に還元してもらえるケースがある
- 近隣に店舗がないと利用できない
- 1社だけの利用だと金額を比較できない
輸入車専門買取店への依頼は、専門的に評価してもらいたい場合や、査定件数が多くなることを避けたい方に向いています。
一括査定サービス
一括査定サービスとは、一度の申し込みで複数の買取業者から査定を受けられるサービスです。
各業者の在庫状況・得意分野・販路の差が査定額にそのまま反映されるため、同一の車でも業者ごとに異なる金額が提示されます。
一括査定サービスのメリット・デメリットは以下のとおりです。
- 複数の提示額を比較して、その中の最高額で売却できる
- 競合した中で買取価格が提示されるため、高値が期待できる
- 複数業者からの連絡対応が必要になる
- 商談のスケジュール調整が難しくなる
手間をかけても納得した額で売却したい方に向いています。
オークション代行
業者専用の中古車オークションへの出品を、代行業者に依頼する方法です。
オークションには、その車を必要としている全国の業者が参加します。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
- 特定の仕様を求めるバイヤーに届きやすい
- 地域性に影響されず、より多くの業者に評価してもらえる
- 売却までに時間がかかる
- 現金化するのに時間を要する
やり取りするのは代行業者のみなので、複数業者への対応を避けつつ、できるだけ高値で売却したい方に向いています。
委託販売
買取業者ではなく、自動車売却プラットフォームや輸入車専門の販売店に売却を委託する方法です。
通常の買取と異なり、次のオーナーが見つかった時点で初めて売買が成立する仕組みになっています。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
- 希望売却価格を設定でき、それに近い値で売却できる
- 一部の手続きを代行してもらえる
- 買い手が見つかるまで時間がかかる
- 確実に売れるわけではない
売却予定の車は預ける必要がありますが、業者によっては商談希望が入ったときだけ一時的に預ける形で対応できるケースもあります。
急ぎの売却ではなく、愛車の価値をしっかり理解してくれる買い手に届けたいと考えている方に向いている方法です。
廃車買取
年式が古い・走行距離が多い・不具合があるといった輸入車の場合、通常の売却ルートでは値段がつきにくいケースがあります。
そのような場合は、廃車専門の買取業者を選択肢に加える判断も必要です。
廃車買取業者は国内再販だけでなく、海外輸出や部品取りなどの販路を持っているため、通常の買取業者が手を出しにくい車両も価格がつくことがあります。
高値では売却できませんが、車を手放すことを優先している場合に向いている方法です。
輸入車を高く売却するためのコツ
ここからは、輸入車を高く売却するためのコツを紹介していきます。
実践可能なものがあれば、内容をチェックして準備に取り組んでみてください。
洗車・消臭を丁寧に行う
内外装の清潔さは、査定士が車両のコンディションを見極める際の第一印象に影響します。
査定の際、丁寧に清掃された状態で臨むことで、日頃から大切にされてきた車だという印象を与えることが可能です。
たばこやペットなどの臭いも査定のマイナス要因となるので、消臭作業もしっかりやっておきましょう。
プロの手を借り、時間をかけてケアしておくのもおすすめです。
純正オプションがあるならアピールする
前述のとおり、輸入車における純正オプションの査定評価は高い傾向にあります。
査定士がオプション内容を漏れなく把握できるよう、新車購入時の注文書や装備一覧を手元に準備し、口頭でも積極的に伝えましょう。
高評価要素が査定時に見落とされないように、遠慮なくアピールするのがおすすめです。
整備記録簿を用意しておく
定期点検整備記録簿(メンテナンスノート)は、その車がどのようなメンテナンスを受けてきたかを客観的に証明できる書類です。
記録簿が揃っていることで故障リスクの懸念が薄まり、査定額へのプラス評価につながりやすくなります。
紛失している場合はディーラーで再発行が可能なケースもあるため、売却前に一度確認しておきましょう。
純正パーツ・付属品を用意しておく
社外のカスタムパーツを装着している場合は、ノーマル時の純正パーツを揃えて提出しましょう。
人気のあるブランドのカスタムパーツであれば、業者によって加点になることもありますが、すぐに純正へ戻せる状態だと査定額が安定しやすい傾向です。
また、スペアキー・取扱説明書・保証書といった付属品も揃えておくことで、査定評価が下がるリスクを回避できます。
複数の業者に見積もりを出してもらう
買取業者に売却する場合は、複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。
複数業者への見積もりを依頼することで、より高い評価に出会える可能性が高まります。
また、買取価格は業者ごとの在庫状況・販路・得意分野によって異なるため、1社だけの査定では提示額が妥当かどうか判断できません。
複数の提示額が揃うことで相場が把握でき、交渉の根拠にすることも可能です。
モデルチェンジ・走行距離の節目を先読みしておく
売却のタイミングは、モデルチェンジ・走行距離の節目を先読みして検討しましょう。
走行距離は、3万、5万、7万、10万といった大台を超えると、相場が一段階下落する傾向があります。
また、輸入車のフルモデルチェンジは一般的に5年〜7年周期で行われ、旧型となったモデルも買取相場が下落しやすい傾向です。
これらの節目に差し掛かっているなら、早めに売却へ動くことで価値の下落を防げるでしょう。
並行輸入車・逆輸入車を売却するときのポイント
並行輸入車と逆輸入車は、通常の正規輸入車と売却する際の条件が少し異なります。
以下に挙げた定義と特性を正しく把握した上で、適切な売却先を選ぶことが重要です。
並行輸入車・逆輸入車の定義
並行輸入車とは、メーカーが指定する正規代理店・正規ディーラーを経由せず、独自のルートで日本に輸入された車のことを指します。
日本で正規販売されていない車種・グレード・カラーを手に入れられる点がメリットです。
また、逆輸入車とは、日本のメーカーが海外市場向けに生産・輸出した車を、再び日本へ輸入したものを指します。
日本車では物足りないけど、輸入車だと手が届かない、といったニーズを満たしてくれるものです。
両者には、以下のような共通するデメリットがあります。
- 日本における新規登録(初回車検)の難易度が高い
- 販売店によっては保証が付かない
- 販売店によってはメンテナンスや修理を受けられない
並行輸入車・逆輸入車はリセールバリューが悪い傾向にある
正規輸入車と比べると、並行輸入車・逆輸入車はリセールバリューが低くなりやすい傾向があります。
理由は以下のようなものです。
- メーカー保証がなく正規ディーラーの整備を受けにくい
- 保険加入条件に影響がある
これらの要因が買い手の不安を生み、中古市場での需要を抑えています。
高く売却するためのポイントは業者選び
並行輸入車・逆輸入車の売却では、その車の価値を正確に見極められる業者を選ぶことがもっとも重要なポイントと言えます。
その車種の並行輸入・買取実績が豊富な専門業者や、海外を含む幅広い販路を持つ業者であれば、国内需要の低さに左右されない価格を提示できる可能性があるからです。
日本未発売の大型SUVや正規輸入では見られない左ハンドル仕様など、並行輸入車・逆輸入車であっても、需給バランスによって相場が維持・上昇するケースもあります。
国内流通量が少ない車種であっても、適切な評価を受けられる業者であれば、思わぬ高値がつくこともあるでしょう。
まとめ
輸入車を売却する場合、買取相場が下がりやすい背景はあるものの、売却先をどう選ぶかで高値を狙うことが可能です。
売却方法はディーラー下取り・輸入車専門買取店・一括査定・オークション代行・委託販売・廃車買取と複数の選択肢があります。
スピードを優先するのか、金額を最大化したいのか、車の価値を理解した相手に届けたいのか、自分の優先順位に合った方法を選ぶことが、後悔せずに売却するためのポイントです。
本記事を参考に、適切な売却方法を判断して、損をしない売り方の手順を理解できたら、愛車の価値を見極められる専門業者へコンタクトを取ってみましょう。
よくある質問
Q1.輸入車は国産車より査定額が低くなるのですか?
傾向としては低くなりやすいですが、すべての輸入車に当てはまるわけではありません。
人気が安定しているブランドや希少グレードなど、評価されやすい車種もあります。
Q2.並行輸入車を売却する場合、正規輸入車と比べて査定額は下がりますか?
メーカー保証がなく整備対応できる業者が限られるため、正規輸入車より査定が低くなる傾向があります。
ただし、業者によっては日本未発売の希少モデルや一部の左ハンドル車が、高く評価されることもあります。
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